何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

【文字単価1円】脚本・シナリオ製作依頼募集中のお知らせ【成人向け可】

みなさん初めまして、こんにちは。

 

私は現在赤井秦(ジン)というペンネームで活動をさせていただいており、

 

脚本・シナリオ制作の依頼を募集しています!

 

メールアドレス:

akai.jin.work@gmail.com

 

Twitter

@mujitu_jin

 

料金:

文字単価1円(1文字=1円)

ト書きは料金に含まず

リテイクは2回まで無料/3回目以降は1リテイクにつき500円頂戴致します。

 

募集中のジャンル:

一次・二次・一般・成人・小説・音声作品・ゲームシナリオ・etc

 

ポートフォリオ

pixiv……長編小説

www.pixiv.net

Skeb……短編小説・感想記事・ゲームシナリオ

skeb.jp

はてなブログ……感想記事

guren-ex.hatenablog.com

 

依頼テンプレート:

・代表者及びサークル名

・作品形態(音声作品脚本、小説、ゲームシナリオなど)

・想定文字数(正確な数字でなくても構いません)

・期日

・企画内容(プロットでも可)

 

メールアドレスは【akai.jin.work@gmail.com

Twitterは【@mujitu_jin】です!

どんなものなら書いてくれるのか、企画書通りに制作可能かなど

メール、もしくはTwitterダイレクトメッセージにてお気軽にご相談ください!

 

ご依頼お待ちしております!

──行かせてください#21『天空の激戦』

書ける時に一気に書いてしまおう!

ということで4話分くらい連続で書いてます。

もう疲れたよパトラッシュ。

ウルトラマンが好きなのでやめられない。


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ウルトラマンブレーザー

第21話『天空の激戦』

爽やかなサムネだ。

いよいよ登場アースガロンMod.3! 13話でチラっと話が出て以来、何故かここまで引っ張られてきた上、玩具発売の予定がないというなんか不憫な子です。正直Mod.2がニジカガチに付属してたあの連動感凄く嬉しかったというか楽しかったので、3でも継続してほしかったな……という残念な気持ちになっています。どうしてここにきて販促をやめるのだ! DXアースガロンにはMod.3の音声もあるそうなので、販売自体はいつでもできるんだろうなという気持ちです。

 

ヤスノブメイン回ですが、あんだけムッキムキのヤスノブでダメってどういうことだよ! と終始思っていました。あれってトレーニングでどうにかなるの? 体力が重要、みたいな話じゃないんだろうな……とは思うのですが、すさまじいGに耐えるためのトレーニングとか考えるだけでしんどくなりそうです。頑張ってるヤスノブを見ると応援したくなっちゃいますよね。アンリとの関係も信頼というか仲の良さが進展してるようで嬉しいです。2話時点だとSKaRDって仲悪くね??と思っていたのでアンリとヤスノブがくだらない話をしたりお互いを鼓舞してるのを見ると安心します。

今週の推し技。

序盤の頃から上層部の融通の利かなさが描かれてきましたが、参謀長が謹慎を食らったことで加速していましたね。これまで煩わしいと思っていた参謀長が実はかなり優秀だった……と描いてくるのは上手いなぁと。ゲントのクレバーさって結局「こいつ以外に隊長を任せられない」っていうギリギリさが前提にあるので、いつ瓦解するかわからないバランス感覚が絶妙ですよね。マッハで飛んで戦うMod.3はかっこよかったです。ただ相手が今のところデルタンダルだけだよね……って感じなのがたまにキズ。漫画版限定で水中装備のアースガロンが登場していましたが、そのラインの装備なのでしょうね。

がんばれアースガロン!

デルタンダルB。クソデカい怪獣最高! 300m級の怪獣って歴代で見てもそんなに多くないですですよね。ブレーザーは再登場怪獣でも僕らを驚かせてくれます。ぶっちゃけあのサイズで爆速が出せるなら低空飛行するだけで人類を簡単に滅ぼせるような気がするのですが、まあ無粋なのでお口にチャック。ブレーザー渾身の一撃さえも弾いてしまう強靭さを持っているのもグッド。アースガロンもデルタンダルも、宇宙で活動できるんだね……。最後はアースファイアに貫かれた上ブレーザーの一撃でダウン。アースガロンの白星にしたら良かったんじゃないか?と思わないでもないでしたが、まあ番組の顔はブレーザーなので仕方ないです。何故今になってデルタンダルが再び現れたのか、この辺りが後々のキーポイントになってきそうです。てかアースファイア強過ぎじゃね?


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怪獣在るところに被害あり。

力なくてもヒーローになれる!

次回『ソンポヒーロー』

あいつが……守ってくれた土だ#20『虫の音の夜』

また風邪ひいたよ。

薬飲んでるから今は動けるよ。

つらいよ。

扁桃腺めちゃ腫れてるよ。

でもやるしかねぇ、やるしかねぇんだ!ウルトラマンが好きだから。


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ウルトラマンブレーザー

第20話『虫の音の夜』

静けさが語ることもある。

今回実はそんなに話すことがない。だってめちゃいい回で、そんなのは俺が語るまでもなく、みんなに見てほしいからだ。結構大人向けな印象を受けるストーリーラインの構築が特徴のブレーザーですが、今回は一際ハイコンテクストだったような気がします。父と子の物語ってきっと、今ブレーザーを見てる子たちが10年以上経ってようやくじんわりと効いてくるのでしょうね。

 

なんといってもその構成でしょうか。冒頭で父が危険だと聞いたテルアキが急ぎ帰省したところ、それは嘘で……と描いておいて、終盤ズグガンの群れに対して親の声を聞かせて殲滅するテルアキを描写する。シンプルながら良い演出ですよね。30分の芸術とも形容できるような見事な構成、こういうのが楽しめるからウルトラマンはやめられない。ズグガンを爆破するときのテルアキが静かに「すまない」と謝るのも良い。ニジカガチのときから怪獣に対する向き合い方が描かれているので、思うところがあるのだと容易に考えられますよね。積み重ねの描写が活きています。ラストの「あいつが守ってくれた土だ」で朝から号泣しました。あんなのズルいでしょ……。

ここの演技がね、いいのよ。

ズグガン。発表会の時点で圧倒的な存在感のある怪獣でしたが、まさかの群体で登場。ソフビは小型のものの形状をしていて、大型のは両腕が鎌になっています。公式Twitterにて反応があったので、大型ズグガンのソフビも出してくれるのでしょうね。今年は怪獣をコンプしてきてるので、めちゃくちゃ楽しみだなぁ。今は熊の被害が甚大になっているところ、実にタイムリーな怪獣でした。あのサイズの虫みたいな怪獣が襲ってきたら怖すぎるでしょ……。

推し技です。

ファードランが有能すぎる。何故かファードランが出てくると状態異常が治る。だがそれがファードランなのだ。ファードランに不可能などはない。超カッコイイチルソファード炎竜射で決めてくれたのが嬉しい。俺も家にファードランを置いておきたい。

夕陽での戦いって印象的になりますよね。タイガのナックル星人回とか、トリガーVSヒュドラムとか。沈む太陽に照らされるウルトラマンの姿がまたかっこいいんだわ。燃えるような意匠を抱えているファードランアーマーは尚更映えます。


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駆け抜けろ、天空。

勝ち取れ、激戦。

次回『天空の激戦』

エミ。誕生日、おめでとう#19『光と炎』

18話に続いて書くよ。

体調不良だよ。

眠い。

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ウルトラマンブレーザー

第19話『光と炎』

エモーショナルすぎる、色が。

遂に訪れた強化! これまでのブレーザーにはレインボー光輪やチルソナイトソードなど、必殺技や武器しか与えられていませんでしたが、この度ようやく新しい力を得ることができました。それが『ウルトラマンブレーザー ファードランアーマー』。超カッコイイのこれが。ブレーザー本来のデザインを邪魔せず、空いている右腕を埋めるような鎧を纏うこの塩梅が堪りません。無骨なデザインが好きなので、ファードランアーマー関連アイテム全部買っちゃいました。可動フィギュアになるとどうしても可動域が狭くなってしまうのですが、その代わりどんなポーズも超かっこよくキマる。ガシガシ動かして遊べるウルトラアクションフィギュアが特におすすめです。それにしても強化が19話って遅いねぇ……。今までで一番遅いよね。すごい判断だ。

かっこいい、愛してる。

13話辺りから進められていた縦軸の話がここで急加速。エミのお父さんに関わる話で展開されていきます。ウルトラにおける行方不明の両親となると、意外と生存してたりするよなぁ(特にニュージェネだと)なんて考えていたのですが、冷静になってみると田口さんがメイン監督だったXやZだとどちらも親がしっかり死んでいたので……ああこれはもう無理だな……と思いました。それはそれとして粋でエモーショナルな演出が多くて素敵でしたよね。それ故にラストの衝撃はとんでもなく、直近だとジードにて生粋の善人朝倉錘を演じてらっしゃった寺田さんをあの役回りで設置するなんて!!と良い意味で驚かされました。真の敵は何処にいる? この考えさせられる展開、アツいですよね。地球防衛軍が考えているのは地球の平和か、はたまたその他の──みたいな。揚げ足を取るように伏線を探すよりは、自然と気になって考え始めてしまうような構成だと個人的にはかなり嬉しいです。

ここ最高。

ファードラン。案の定こいつにエモさもクソもない! カタルシスは特にない! でもそれがブレーザー! まあそう。出会って数秒でブレーザーが吼えて喜んでいた辺り、昔からの相棒という関係なのかもしれません。研究所に囚われていたファードランを助けるためにブレーザーがやってきたのかも? ともかく、前回ブレーザーやアースガロンが苦戦したイルーゴを羽ばたくだけで燃やし尽くしてしまう圧倒的パワーにシビれました。クソデカいブルードゲバルガに突撃してブレーザーを取り戻すって凄くないですか? ブルードゲバルガも良かった。予告を見てそのサイズに驚かされもしたのですが、ブレーザーを殴る蹴るではなく、閉じ込めた上で焼くというのがとても賢い。だってあれなら変身解除されてもゲントごと焼けますからね。さすが宇宙怪獣、とんでもない戦い方をしてきます。

 

ブレーザー! 初っ端にチルソナイトソードが折られてしまうまさかの展開ではありましたが、アースガロンに託された次のチルソナイトスピアで再召喚するところめっちゃ良くなかったですか? ファードランアーマー初陣で炎の翼を生やし、アースガロンと背合わせになって飛び、戦い、最強武器チルソファードランサーを揮う! 正直あそこはめちゃくちゃエモの塊ですよ。異星人と、炎の怪獣と、人間たちが一致団結して巨悪に立ち向かう……まるで劇場版のような派手さ。俺はブレーザーが好きだ。


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テルアキを呼ぶ声。

応えるために、今できることを。

次回『虫の音の夜』

どんな大きさのシチュ―だ?#18『そびえ立つ恐怖』

やばいやばい全然記事追い付かない。

たった1000字くらいしか書いてないのに。

 

如何せん文字を書くお仕事をしているので、家に帰ってから改めてPCの前に座って更新するかって言われるとかなり怪しいんですよね……。疲れる。

 

まあ文句言っても仕方ない! ウルトラマンが好きなのでやっていきましょう!

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ウルトラマンブレーザー

第18話『そびえ立つ恐怖』

淀んだ色合いが素敵。

ブレーザーが怪獣的に豊かといっても、まさかイルーゴ単体で一話作ってくれるとは思ってなかった! ソフビ情報の時点でイルーゴを背中に生やしたブルードゲバルガが見えていたので、正直イルーゴ単体に焦点が当てられることはないんだろうな……と。だがしかし、ブレーザーは我々の予想を遥か超えていく! レヴィーラやデルタンダルのときもそうでしたけど、こんなにユニークな怪獣まで出してくれるなんて感謝しかない。新怪獣だらけだとしてもデマーガみたいな王道怪獣ばっかりだと飽きてしまうわけじゃないけど、なんか見分けつかなくなってしまうので助かります。面白い形の方がソフビを買うモチベにもなるしね。

こういう怪獣いいよね。

チマチマと登場しているゲントの家族をベースに展開。毎回誤魔化してきてるけど、正直限界あるよな……と思っていたのでまあなんか妥当。というかもうバレてそうじゃないか? 隊長なのに毎回最前線に出てるゲントはかっこよくあるものの運が悪いというか……普通の隊長って基地で待ってること多いのにね。アースガロンの後部座席だから死ぬ心配はないよってことなのだろうか。前後回でやると思っていたので、家族の話はここでスパッと解決してくれたのはかなりの好印象。Zのときもそうでしたが、強化回を前後編でやることに懐疑的だったりするのでしょうか。オーブの頃なんかはマガオロチ、ギャラクトロン、ゼッパンドンで前後編が3連続してたけど……ジードのときもそうだった。確かに、前編で負けるのが続くとちとストレスあったよね。とはいえ、得られるカタルシスもそれなりのモノにはなると思うので、ケースバイケースというような気もします。

様になるぜ。

遂にアースガロンが初白星!! これがなかなか嬉しいんですよね。ブレーザーが拘束されて動けなくなってるところ、同種のイルーゴを突破、ブレーザーを救出して瘴気の浄化まで提案する──なんと素晴らしい活躍か。ただし、上層部からの命令で出撃したわけじゃないというのがあったようで、次回で白星が認められなかったと語られるのだけが切ない。対話をテーマにしてる本作、テルアキがブレーザーに対してコミュニケーションを図ってくれるのがこんなにも嬉しいものかとじんわりとした感動に包まれております。


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迫る宇宙怪獣。

滾る炎。

僕らの紡いだ光は、ここで終わったりしない。

次回『光と炎』

それだけが唯一、心残りじゃのう──#17『さすらいのザンギル』

急に寒くなりましたね。

これだけ寒いと夜の寝つきもよくなりますし

朝起きるのがしんどくなります。

だから何だという話ではございますが、世の中なんて大体そんなものです。

さ、やりましょう。ウルトラマンが好きなので。

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ウルトラマンブレーザー

第17話『さすらいのザンギル』

イカした色です。

記事書くのが遅れ気味とかのレベルじゃない。

 

ザンギル。制作発表会ではステージ中央に陣取り、スタイリッシュな姿を威風堂々と見せていた異星人でしたが……なんと敵ではなく味方! 驚いた人も多いのではないでしょうか。僕はすさまじい衝撃を受けました。前回の予告時点で映り込んでいた例のキャラクターによって話題にもなっていましたしね……。本来は強化回が入るようなタイミングでの横軸エピソードにあらゆる点で心を揺さぶられた非常に素晴らしいお話でした。

キャラ付けがいいのよ。

死んだ怪獣の霊を斬るという設定がまずいいですよね。怪獣特化のブレーザーだからこそ輝く設定。モグージョン回でもカナン星人が登場していましたが、今回はタガヌラーとレヴィーラ、ニジカガチが再登場。嬉しいね……。新怪獣は何回出てきてくれても味わい深くて良い。特にニジカガチは超強くて良かったですね。ただでさえヤスノブの奇跡的な射撃のおかげで突破できた怪獣が、亡霊として再登場という厄介さ! チルソナイトソードをゲットしたブレーザーの攻撃さえも通用しないんだから本当にどうしようもない! だからこそのザンギルですね。彼は超有能なのでチルソナイトソードを強化してくれました。二人の共闘でようやく倒せたと思ったら今度はザンギルの身体を乗っ取ったりもして。ブレーザーVSザンギルの画もカバーしてくれるんだから本当に痒い所に手が届く作品で御座います。

戦闘も見応えバッチリ!

今回は明確にゲントとザンギルだけのエピソードだったので、SKaRDは振り回されるだけ。歴代で見ても相当不憫な防衛隊な気がします。マジで特に言及するところがない。亡霊怪獣たちに惑わされるのも大変そうだった。

 

ザムシャーが映り込んでいたことで話題になっていたザンギル。宇宙剣豪と宇宙侍、良い組み合わせです。ザムシャーの正体が明言されていないのもオツですよね。煩悩の数と同じ108体の怪獣を斬る……そのことで何かが満たされるのではなく、戦う中で出会ったモノが救いとなる──。ゲントとブレーザーが最後に寄り添うことができたのは天命だったのでしょう。珈琲を愛したザンギルが消えていく姿で泣いてしまいました。良い終わり方だった……トンチキさと切なさが30分の中で同居していて、全く喧嘩していないという絶妙なバランス感覚……感動です。


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生えてくる怪獣。

逃げられない恐怖。

向き合う不安。

次回『そびえ立つ恐怖』

必忘録

僕は『永遠』を求めたことがなかった。

それは、そう口にしたとしても、いつか朽ち果てるものだと思っていたから。不変を信じられなかったから。誰もが大人になり、時を経て夕闇に消えてしまうから。

 

言葉を選ばずに、飾らずに言おう。

僕だけが永遠を信じて、その他の全てに裏切られるのが怖かった。僕だけが永遠で、みんなが次の何かに向き合ってしまうことが本当に怖かった。僕の信じたものが永遠じゃなくて、なのにそれを知らずに待ち続けてしまうことが怖かった。その場から動けなくなってしまうことが怖かった。

 

でも、そうじゃなかった。

『永遠』は思っていたより高尚なモノじゃなくて、僕らの傍にあった。

 

ウルトラマンタイガ』という若き戦士と『工藤ヒロユキ』という青年の出会いがあって、別れがあった。だから僕は少し絶望した。未来への展望は輝かしいものであったが、それを見届けることはきっと僕らにできないのだと──心の何処かで思っていた。同じ永遠を信じていても、その永遠を共有できるのはトライスクワッドとヒロユキの四人だけで、僕は蚊帳の外なんだと思っていた。

 

違った。

かつて、一度でも繋がってしまった僕らはもうただの惑星ではいられなかった。

星と星が繋がった時紡がれるのは星座で、僕らはひとつのコンテクストになる。

 

弱かったのは俺だった。俺だけが弱かった。永遠を信じられていなかった。みんなは、タイガは、ヒロユキは、永遠に身を置いて、その上で強くなっていた。僕は僕の弱さを悔いた。だって、タイガもヒロユキも、四年経ってまだ待っていてくれたから。こんなに弱くて情けない俺に手を差し伸べてくれた。一緒にいこうって言ってくれた。また会おうって言ってくれた。

 

会いたくて、話したいことがあっても、それでも、心で繋がっていて、何かを伝える必要がないというのなら、ヒロユキがそういうのなら、だったら僕は何も言えない。何時間でも何日でも何か月でも何年でも語らっていてほしい。肩を組み合っていてほしい。それでも、それを口にするのは憚られてしまう。

 

ウルトラマンタイガ』は放送当時、かなり叩かれていた。このブログでも同じタイガ好きに向けて「自分を信じて強くあろう!」だなんて言っていたけれど、それは弱い自分を鼓舞するための言葉だった。記事を褒めてくれた人もたくさんいたけれど、そんなに素敵なものじゃなかったんだ。俺はタイガのことが好きで、そのことに自信を持っていたかったから、強いフリをして無理に言葉を生成していただけ。失望されただろうか。別にそれでも構わない。僕の弱さもタイガたちは受け入れてくれた。愛してくれてありがとうって、そう言ってくれたから、俺も少しは正直に話せると思う。

 

タイガは数年のうちにみるみる人気が上がっていった。個性豊かなトライスクワッドは登場の度にみんなに喜ばれるようになる。キャラ人気というやつか。エピソードに関しては今でも微妙な顔をする人が多い。僕はそんな奴らがみんな嫌いだ。死んでしまえばいいとさえ思っている。タイガはエピソードも豊潤で面白いんだって本当は言いたい。

でも、言えなくなってしまった。

タイガ好きの人が増えてきて、所謂「エモい」語りをする人たちが増えてきて、僕の居場所がなくなったように感じられてしまったからだ。僕は自分を高尚な人間だと勘違いして、そういった人々と同列に扱われることを嫌がった。本当は、人間以下の愚図程度の存在に堕ちていたのに。今はもう、ピリカに他星の友人がいたことを覚えている人間はいない。希望で世界を照らす魔法使いがいたことを思い出そうとする人間はいない。そのことに無性に腹が立つ。そのテクストを見逃してタイガを語れるはずがないと思う。俺は、俺にとってのタイガは、全てのことに意味があって………………だから、嫌になった、人の前で気軽に彼らの話ができなくなった。

 

僕が弱かったんだ。

好きで好きで仕方ないなら、その在り方の全てを愛していて、永遠を信じるなら……僕が語り継げばよかったんだ。毎日毎日、飽きもせず、同じ話をして。周りの人から呆れられたとしても、僕はその意志を貫くべきだった。その懺悔すらタイガたちは軽く笑って流してしまう。そりゃそうだ。タイガたちは自分のしてきたことを誰かに誇りたいわけじゃない。自分の在り方を正しく捉えてほしいわけじゃない。いつも誰かの為に戦って、その結果傷ついたって笑っているんだ。

 

彼らは光なのだという。それは属性的な話じゃなくて──心の在り方、今いる場所の話。僕は願う。光である前に、ひとつの命であってほしくて、戦って傷ついてしまうくらいなら、世界の隅で誰かと笑い合っていてほしい。それも俺のエゴだ。

工藤ヒロユキは強大な闇と遭遇して、ひとつ先の未来を希った。最後まで諦めなかったから──タイガたちと再会することになる。そこには仄かに光る永遠があった。

そんな眩い姿を見て、僕は永遠が欲しくなってしまった。で、タイガたちはその輪の中に俺をも受け入れてくれる。強くなった彼らは、停滞していた俺を見捨てずにいてくれた。

 

僕も、強くなりたいと思う。

好きなものを丁寧に愛し、今度は死ぬまでその愛を掲げていたい。

 

嗚呼、思い出したよ。

僕はウルトラマンが好きだ。

ゲント隊長の一番怖いモノって……なんですか?#16『恐怖は地底より』

ちょっと時間ができたので書いていきましょう。

時間がねーーーのよ最近マジで。

今年は例年以上に遅れ気味で申し訳ない。

今もなんとかしがみつきながら書いている状態です。

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ウルトラマンブレーザー

第16話『恐怖は地底より』

こころなしか影絵まで暗め。

縦軸寄りの横軸エピソード! デルタンダル回に近い形でしたね。

穴を覗くと自分の嫌いなものが蠢いているという最悪中の最悪みたいな幻覚を見せる怪獣でした。蛸がうねうねしてるの普通にキモいでしょう。近年で言うと、エタルガーやトリガーのゴルバーⅡなどがそれに近いことをしていましたね(ゴルバーというよりはキリエル人かな。あちらは逆に良い幻覚を見せていました)。

この番組の非常に誠実だな~と思うポイントはAI相手にもキチンとコミュニケーションをとっていこう!というテーマの一貫性を感じるところです。今回アースガロンを制御するAIが出てきたわけですが、そんな彼ともしっかり話し合う。話し合うことで理解しあえる。そんな気真面目さが僕は大好きです。

超パワフル。

幻覚を見せる敵というのはレギュラーキャラクターのパーソナルな部分を描写するのに丁度いいですから、今回で言うとテルアキがおはぎ苦手だったり、アンリのタガヌラーやヤスノブのカナン星人など、細かい描写が光ります。特にエミが自分を恐れているという表現は初代マンの巨大フジ隊員のオマージュになっていながらシリアスな展開も両立できていましたから本当に上手いやり方でした。ゲントが恐れているのは仲間の死……というのもベタながら本当にいいですね。心の底から恐れてはいるけれど、でもそれを覆すためにウルトラマンとして戦っている。切なくも熱い素敵な作劇でした。隊員たちへの愛情みたいなものも垣間見えてすっごく好きだ……。家族の死より上ってことになるのはどうなのでしょうね。人によって解釈がわかれるところかなぁと思います。

ウルトラマンが視力を閉ざしたときは暗くなる。初代の頃からの描写です。

怪獣が徐々に強敵になってきたのを感じます。これまでは序列などない感じがしていたのですが、セカンドウェイブ以降の怪獣は明確に強い。宇宙怪獣の襲来により地球に眠る怪獣たちも強くなっているのだとしたらすっごく面白いですよね。今回のモグージョンはモグラモチーフの怪獣とは思えないほどのフレキシブルさで大暴れしてくれました。モグラとイリュージョンを掛け合わせた名前なのかな? 名前といい見た目といいかなり帰マン~80期怪獣のような趣を感じてゾッコンでしたね。よくわからん方法で空を飛ぶし、自分の能力を熟知しているからこそできるフェイントを使ってきました。超強敵。レインボー光輪もすっかり弾かれるようになってしまいかなり寂しいです。ニュージェネで武器が登場して以降光線技が使われなくなるのって結構あって切ないなぁ……なんて思っていたのですが、ブレーザーはそもそも使ってるのが光線技じゃなくてスパイラルバレードなのであまり気にならない。非常にグッドです。


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かつて倒したはずの怪獣たちが姿を見せる。

ザンギルと名乗る男は、ゲントにとある話を持ち掛ける──。

次回『さすらいのザンギル』