まだ、人類にはチャンスがあるからさ。＃22『タッコングは謎だ』

書けるときに書くんだよォ！

ウルトラマンが好きなんだ。

『ウルトラマンタイガ』

第22話『タッコングは謎だ』

f:id:guren_ex:20191202193722p:plain — 見てわかると思いますが、彼はウルトラマンタイガです。

アバン。

たこ焼きを食べながらイチャイチャしている夫婦のもとに現れた不思議な少年。このよくわからないやりとりが既に物凄く昭和って感じするから最高。

彼と共に出現したのはオイル怪獣タッコングでした。

f:id:guren_ex:20191204181025p:plain — お久しぶりです。

帰ってきたウルトラマンぶりに登場、タッコングさんです。スーツがふにゃふにゃしてなくて感動しました。改造とか使いにくそうだしスタッフのみなさんマジでこいつ出したかったんだなぁとしみじみと思いました。

OP。

休憩時間なのかゆったりとしているE.G.I.S.。ニュースでは未だに宇宙人や怪獣に対する偏見が報道されていました。

上陸してしまったら被害が凄まじいことになる！と焦ったヒロユキは即座に変身。

吸盤を利用して地面に張り付いてしまったためタイガでは持ち上げられません。タイタスにチェンジするも、吐き出したオイルで滑ってしまい近寄れない！

更には透明になるタッコング。タイタスでは負えないので……

最後にフーマへ。視聴者応募でゲットした技、ストライクスマッシュを浴びせます。

タッコングを吹き飛ばすことに成功しますが、また地面に張り付いてしまったので時間切れ、討伐を断念しました。タイガの夜戦めっちゃ好き。

f:id:guren_ex:20191204181128p:plain — 僕はウルトラマンには選ばれません。

街の中に進撃するタッコング。重油を摂取しているので爆発したら大事故です。

焦るヒロユキとは対照的に、街のど真ん中で鼻提灯を広げ寝始めます。

翌日。寝ているタッコングを見て困惑するヒロユキ。戦う意思がないどころか行動の目的さえ分からないのでただただ見守るしかない。まさに『タッコングは謎だ』。

しかしこの焦りさえ宇宙人を怖がる人間たちと同じ感情なのではないかと自覚するヒロユキ。突如草垣から出てきた少年はヒロユキの正体を秒で看破、ギーストロンの撃破を依頼してきます。冒頭でタッコングと共に姿を見せた少年ですね。

髪型といいセリフ回しといい明らかに昭和特撮を意識しておりなかなか面白い試みになっていると思います。ギーストロンとは地球の怒り。人類が地球を汚すから現れたというウルトラシリーズでは比較的ポピュラーな怪獣ですが、ニュージェネだとあんまり見なかったのでいいですね。

f:id:guren_ex:20191204181216p:plain — 可愛い。

この少年の言い分だとタッコングはいいヤツっぽい。少年は『シンジ』と名乗ります。

少年曰くタッコングは年寄り。幾ら強くとも老いには勝てず、ギーストロンを抑えておけないらしい。シンジに連れられるヒロユキ。しかしここでギーストロンが出現します。シンジの様子からもっと遅く表れる予定だったのかもしれませんね。

f:id:guren_ex:20191204181257p:plain — かっこいい。

アーストロン、ゴーストロンに続く怪獣、ギーストロン。

頭からはシンゴジラの如きレーザービームを発射しヘリコプターを狙撃。

シンジの呼びかけにより目覚めたタッコングと戦闘を開始します。

あの見た目からは想像もつかないくらい健闘するタッコング。これでもやっぱ弱体化しているらしい。帰マンが倒したのって最強状態？？？？

迷ってもいられないので変身、バディゴー！！！

タイガ一人じゃギーストロンには歯が立ちません。刃状のエネルギーを飛ばしすギーストロン、タイガ危うし！！

f:id:guren_ex:20191204181350p:plain — チビスケ……。

まさかのタッコングがタイガを庇います！

トレギアの攻撃からタイガを庇ったチビスケを思い出すカットですね……。あれだけ一方的に攻撃したヒロユキたちのことを守ってくれたタッコング。倒れた彼の手を取り反省の色を見せるヒロユキ……しかしタイガもまた成長したのです！　このまま負けてはいられない！

燃え上がれ、仲間と共に！

f:id:guren_ex:20191204181438p:plain — なんでもアリかよ。

ウルトラマンタイガトライストリウムとタッコングが並び立つと一体誰が予想したのでしょうか。未曾有の事件ですよこんなの。敵かと思われていたときには脅威だった透明化能力も味方になると心強い！！

タイガが囮となってタッコングが火炎攻撃を浴びせるという素晴らしいコンビネーション。二人とも属性が炎なので映える映える。火を噴き回転しながらギーストロンの攻撃を弾くタッコングを見るとこいつが敵じゃなくて本当に良かったと思う次第です。腕のリーチが短くても体幹強いし透明になれるしで優遇どうした。

f:id:guren_ex:20191204181519p:plain — 気合入れすぎやろ。

気が狂っているとしか思えないくらい気合の入ったハチャメチャにかっこいいバンクを見せてタイガブラストアタックでギーストロンを撃破。この一瞬でどれだけスクショ撮ったと思ってんだ。タロウも死んだと思っていた息子が地球でこれだけ燃えていたらクソビビると思うよ。メビウスもドン引きするって。

f:id:guren_ex:20191204181555p:plain — まさかのハイタッチ。

共闘したことで絆が芽生えたのでしょうか、怪獣とウルトラマンのハイタッチなんてなかなか拝めません。

役目を終えて海に帰るタッコング。本来ならギーストロンを止めないというシンジ。ヒロユキたちがいればまだ人類には未来があると告げます。だからこそタッコングは力を貸したのだと。地球に迫る試練はまだ終わっていない。トライスクワッドとE.G.I.S.、みんながいれば変わっていける。

f:id:guren_ex:20191204181635p:plain — 綺麗だなぁ。

大声で感謝を告げるシンジはタコのような腕を振り、タッコングと共に帰っていきました。

前回霧崎が呼び寄せた災厄のカウントダウンは止まらない！！！！

お前登場しなくても迷惑かけるのかよォ！！！！！

f:id:guren_ex:20191204181706p:plain — タイムリミットは迫る。

今回はここで終わり。

皆さんが見ていたのは帰ってきたウルトラマンではありません。

BGMが充実してたね！　タイガといいリュウソウといい帰マン要素がめちゃくちゃ濃いんですよ今年。なんならタロウオマージュより多い。ナックル星人オデッサ戦で本人でてましたからね。なんというか興奮するわ。

少し前から言われていたホマレのタコ嫌いも今回のために仕込まれていたのではないかというレベルのタコ推し。ミニチュアの精度おかしいだろ。

ニュージェネ恒例となっている新しい能力の付与、これのおかげでタッコングが再供給の怪獣に昇格しました。意図せず最近帰ってきたウルトラマンの第一話を見ていたので運命を感じざるを得ませんでした。本編じゃ叶わなかったタッコングVSアーストロンが両者パワーアップした形で2019年に行われるという事件。「タロウの息子がジョーニアスの後輩、オーブの後輩と合体、超強いタッコングと共闘してアーストロンの亜種と戦うよ」なんて一年前の自分に言ったら病院に連れていかれると思います。というか今でも信じられない。字面ヤバいよね。でもこんな夢の戦いができたのもタイガならではという感じがします。ギャグをやりたいのか真面目な話をしたいのかわからないまま進んだけどとりあえずめちゃくちゃ面白かったのだけは確かです。全体的に見ると真面目な話に寄ってるのかな。冒頭の戦闘シーンとかフーマがかっこよかったけどやる気のないタッコングで笑ってたし。タイタス諦めるの早すぎだろお前。

人間が未知に対する恐怖を攻撃性に転換していることと、それを批判的に見ていたヒロユキさえ謎なタッコングに焦りを見せていたという、綺麗事を言っていても自分がそうでないとは限らない現象を丁寧に描いてくれていて嬉しかったですね。自分のことを棚に上げて何でも語るのは良くないということを再認識できます。今回トレギアが絡まなかったのは特にヒロユキに関することがなかったからでしょうか。タッコングを倒させようとするかと思ったけど前回のこともあるし現れたらむしろ警戒しちゃうかもしれないね。