──俺が行く。#1『ファースト・ウェイブ』
今年もこの時期がやってきました、新ウルトラマンの放送開始です。
既に一週間経過してますがスロースターターということで何卒。
一応毎年最初の記事には書くようにしているのですが、基本過去作の小ネタなどの解説はしません。そういうのはそういうのをやっている人の記事を読んだ方がいいです。あと僕は円谷信者なので褒め一辺倒です。叩いて気持ちよくなりたいだけの人は近寄らないでほしいです。今年は忙しいので文章短めです。
じゃあやっていきましょう、今年もウルトラマンが大好きです。
第1話『ファースト・ウェイブ』
なんか知らんうちに再生回数700万近くいってて笑う。すごいな勢い。着々と歴史を塗り替えていっていてただただ感服です。
いやぁ凄い一話でしたね。毎年スタートは圧倒されちゃうのですが、今年は事前情報からして凄まじい気合の入れようだというのが伝わってきていて、期待度も大きい反面それなりに不安もありました(他ウルトラマンが気合入ってないとかそんなことを言ってるわけじゃないよ)。で、期待を裏切らないロケットスタート。面白いに尽きる。
僕は本作のテーマである「コミュニケーション」が凄く気に入っています。良くないことだらけの世の中で、宇宙人と人、人と人のコミュニケーションを描く……とっても感銘を受けていたんですよね。実際1話内でゲントが人員を動かす展開があり、そこでは丁寧にロジックを敷いて各隊員に許されている行動の範囲内で指示するという隊長に相応しい手腕を見せてくれました。隊員たちの反応を見る限り普段から誠実な態度で任務に徹しているというのがわかるし、「大人から見てかっこいい大人」を地で行く最高のヒーローでしたね。ゲントを演じている蕨野さんの穏やかでいてクールな演技が非常に良かったです。つか最前線にいてみんなの大変なことに理解を示してくれる上司とか惚れないわけないじゃん。俺もこんな上司が欲しい!(今は上司に恵まれているんですが)
今回の目玉と言えば怪獣。エビ怪獣バザンガが強くかっこいい! エビのくせに宇宙から降ってきてるっぽい、まあカニ座からきたカニ怪獣いたけども。バックボーンを描かずとも魅せてくる昭和作品のやり口でありながらも話の軸がしっかりしていたので凄く見やすかったですね。作戦のトロの部分だけを見せてくれる異例の第一話であったもののむしろわかりやすくて面白い。こういう作り方もできるんだなぁという学びになりました。ネームドキャラがゲントだけに絞られていた(ブレーザーすら「ウルトラマン」としか呼ばれない)のでライトに楽しめるという。最初からガッツリメンバーを揃えて圧倒してくるのも大好きですが、こうして少人数から始めてくれると名前を覚えやすいし世界観に没頭できて素敵ですよね。
そして衝撃のウルトラマンブレーザー。狩人のように吼え、威嚇し、怪獣を追い詰めるまさに「怪獣退治の専門家」。神秘的なたたずまいのビジュアルばかり公開されていたのはこういったギャップを見せるためだったのでしょう。一見野蛮ではありますが、背後の人々からエビを遠ざけたり牽制技で弾切れを確認したり、経験と知性を感じさせる立ち回りだったと思います。今までにないアプローチのウルトラマンだったので大分ゾクゾクしちゃいました。ジードも野性的な戦い方をするけど、あくまでヒロイックなキメ技は外しませんでしたからね。ジードのレッキングバーストに対しこちらは光の槍、それも下投げです。殺意が凄い。
これからはじまるゲントとブレーザーの物語。一体どのような対話を経て彼らは戦い抜くのか。最高の第一話からスタート、これからも超期待しちゃいます!
結成される新チーム、SKaRD!
集う仲間たち、現れる怪獣
立ち上がれ、ブレーザー!
次回『SKaRDを作った男』