何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

いいよ。────許可する、やれ#14『月下の記憶』

まーーーーーーた体調崩したよ。

仕事休まなかったので許してほしい。

それじゃやっていこうか。


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ウルトラマンブレーザー

第14話『月下の記憶』

月光怪獣。月の光に照らされて。

今回も相変わらず凄すぎるぜブレーザー! という感じ。

何が凄いのかをちょちょっと話したい。

 

これまでのブレーザーは横軸を重視した、謂わば王道ウルトラ構造をしていました。ウルトラQメビウス辺りまでに見られたつくりですね。ギンガ~Xまでもこちらに含まれるかもしれません。で、今回のブレーザーはガッツリ縦軸に関わるエピソード。これはオーブ~デッカーに見られるニュージェネ構造です。ガイアやコスモスはこちらに近い形式と言えるかもしれません。この切り替えをしたのがすごい判断。僕にはできない。だからといって怪獣の描写がおざなりになるようなことは一切なく。宇宙怪獣のような造形をしているから早くもサード・ウェイブか!? と思いきや脱皮した跡が見つかり地球産怪獣であったことが発覚する──といった駆け引きも楽しめてしまいました。

これがプロの仕事。

縦軸の凄さはさ、勿論重い過去が見えてきた──みたいなのもあるんだけども、それ以上に演者さんたちの迫真の演技ですよ。隠匿された情報、それを探る隊員、それを阻止しようとする上官。あらゆる思惑が交差する中で、ゲントとエミの対面での描写はこちらまで泣いてしまいそうになるくらいの迫力を感じました。救える命もあれば届かない命もある。コミュニケーションは声に出すものだけではない。言葉を介さない演技が上手すぎる……。徐々に人間味が見えつつあったハルノレツ参謀長もまた、エミとの関係が語られることで一種のカタルシスを纏うのです。上手い、上手すぎる……。これまで嫌な上司という印象しかなかったレツが情に厚い男に見えるんですもの。良く練られたシナリオですね。

 

デルタンダル。発表時もその特異なフォルムで話題になっていた怪獣でしたが、なんとこいつ一回も地上に降りてこない! ウルトラマンに登場する高速飛行する怪獣などはあらゆる手を尽くして動きを止めたり、地上に落とすのが定石の攻略法でした。なのになんと今回はそのままガッツリ戦って倒す!! すげぇよマジで。感動した。爆発の中を掻い潜るアースガロン超カッコイイし、ブレーザーもクールすぎる。たまんね~~~~~~~~~。インナースペースの描写も最低限に為されており、拘りを感じます(僕は信者なのでインナースペースが嫌いなわけじゃないです)。デルタンダルはソフビも三角形でユニークな形に落とし込まれていましたが、公式サイトで写真を見てみると普通に足が生えていたりして、ちゃんと生物として設計されているのだなぁと感激しました。

手数の多さも強みになってきました。

ノーコンとディスられキレながらも奮闘するアンリも愛らしかったですね。アンリの駆るアースガロンはCQCモードが強いという舵取りなのかもしれません(これまで気付かなかったから見直してみよう)。だとしたらヤスノブは射撃が上手いのかな? 確かに初出撃の時点で細いタガヌラーの腕を撃ち抜いていますし、ニジカガチ二回戦では見事に小さな的を撃ち抜いていましたね。うーん、その辺今まで気にしてなかったぞ。俺は愚かだ。で、そのヤスノブもカナン星人戦以降気が緩んでしまっているのか、車のことをモッピーと呼んでしまうというアクシデント。こっちも可愛い。車も大事な仲間ですからね、モッピーと呼んで可愛がってあげましょう。徐々にみんなの結束が高まっているのを感じます。だからこそ単独行動をしているエミが浮いてるようにも見えて……仲良く喋っている様子はチラホラ見られるんですけどね。もしかしたらこのあたりも言及されるタイミングが訪れるかもしれません。ブレーザーはかゆいところに手が届く超有能作品ですからね。


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ジュンが巡り合った不思議な友達。

ジュンが描いた不思議な怪獣。

ジュンが過ごした不思議な時間。

次回『朝と夜の間に』