ありがとう#9『オトノホシ』
ツブコンとかEXPOとか色々ありますね。
生きていきたい理由があるって素晴らしいことです。
これからの日々に感謝していきましょう。
特に書くことがなかったので中身のないことを書きました、ごめん。
じゃあいきましょう、ウルトラマンが好きです。
第9話『オトノホシ』
名作。超名作。毎週更新していく最高潮、今回も見事に達成です。素晴らしい。
アンリメイン回でゲントはあんまり関わってこないやつ。近年チラホラ見かける、過去作ありきの話ではあるものの、単体としての完成度が非常に高いタイプのお話です。音楽をベースにしているエピソードなのですが、言語を介さずとも楽しめるコミュニケーション手段としてのアプローチをしてくれていたのが印象的でした。いい。ベリーグッド。最高。対話がテーマの本作において最適解のつくりであると思います。多くを語らないその切れ味も堪りませんね。ゲントの登場は最低限ながらも、それ故に隊長の器を示すことに成功しており、これがなかなかニクイ。
セミ人間の演出がすごかった。ウルトラQを思わせるモノクロの世界で描かれた彼らの生き様は音楽に出会うことを彩を得るのです。なんと甘美で残酷な描写でしょうか。地球の文化に惹かれてしまうことは即ち禁忌。57年前のセミ人間のように処刑されなかっただけいいのかもしれません。それどころか結末のビターな雰囲気に対し、実状的にはハッピーエンドに近いと思います。あの世界の日本が異星人に対してどういった動きを見せるかは不明ですが、チルソニアの円盤に処刑されたり、ブレーザーに貫かれる心配がなくなった以上、生き延びることができる可能性はかなり高いと思います。それでいて、また今度コンサートをして、その場にアンリがいてくれたら本当に素晴らしいことです。人と寄り添おうとするセミ人間のことを、ブレーザーなら必ず守ってくれることでしょう。そういう意味では物凄くほっこりするお話ではあったのですが、幕を閉じると同時に特殊EDに入る構築には唸らされました。斬新、という意味ではなく、「それを土曜朝の子供向け番組でやっていいのか」という驚きと感動。この話の為につくられた数々の楽曲もまたとんでもないクオリティで、毎日この話のことを考えてしまうくらいの余韻に浸れました。至福のひととき。
ガラモン。なんか昔からガラモンが好きだった。どう見ても合理的じゃない腕のつくりとか。生物の見た目でロボットであることにも言及されていて嬉しかったし、何よりブレーザーをも圧倒してくれたのが最高だった。謂わば最古のロボット怪獣であるガラモンが最新のロボット怪獣であるアースガロンに正面からぶつかっていって勝つという至高のシチュエーション。それも、超音波みたいな技を持っていたとはいえ、アースガロンを突破したのはただのたいあたりのみ! 軽くて異常に硬いチルソニア合金の設定がしっかり活きていて感動しました。口から緑のよくわからない液体を垂れ流すところなんてもうね、俺まで涎垂らすとこだったよまったく。リスペクトに満ちたお話でした。この話見た後ウルバトのジオラマ触ったり怪獣ファームでガラモン育てたりしちゃったもんね。興奮しっぱなしの30分。
ブレーザーは前回習得した新技レインボー光輪でガラモンを圧倒!と思いきやそんなことはなく。二つに分けて長時間切り裂くことでようやく撃破出来ました。ブレーザーのその応用性は毎回見ていて飽きないので嬉しい配慮です。スパイラルバレードが正面から打ち破られたのってガラモンが初だよね、ニジカガチのときは光線と相殺だったし。とんでもねえ戦闘だった……色々と……。
アンリが大切な人を撃てたのには前回前々回でゲントやテルアキが教授を撃っていたというのも関係していそうなのが非常にビター。上に立つ者の姿勢を学んでいるということ自体は喜ばしいですが、それでも、やはり切ないものです。
ゲントと子供、そして妻。
怪獣と子供、そして人。
次回『親と子』