さようなら。またね#15『朝と夜の間に』
書くの忘れてたマジでごめん。
忙しくてよォ~~~~~~。
嘘、メタルギアで遊んでた。
じゃあ巻きで書いていきましょうか。
第15話『朝と夜の間に』
パッとした印象はコンテクストの底上げが為されたエピソード。初代ウルトラマンのガヴァドン回がベースになっていますが、その上でメッセージ性をそれぞれ強調しているということですね。子供たちがメインになって回すのは同じですが、感じるものが違ってくるのは面白いなぁと思いました。
縦軸メインだった前回とは打って変わってブレーザーのテーマであり核である『コミュニケーション』に深く切り込むエピソードでした。子供を可愛がろうとする父と両親の苦労を察してしまう子供。大人びてしまう子供というのは、今の時代に即した描写なのかもしれません。100%の善意で遊びに誘っても子供にはその大変さがわかっている。友達付き合いも自分を偽りつつ……こうした描写を見ていると、デマーガのときのジュンは珍しく自分の意向をハッキリ示していたのかもしれませんね。その中で不思議な友達と出会い、遊び、ガヴァドンをつくりだす。ユニークな場面の多い回ではありましたが、ジュンの薄暗い部分を堂々と描いた素晴らしいお話でした。
タイトルにもあるように朝と夜が主軸でした。朝を子供の比喩、夜を大人の比喩にしてますね。戦闘シーンで夕方を迎えたのは、ジュンが友達やガヴァドンとの出会いや別れを通して大人になっていくことの表現でしょう。白でも黒でもない、その移り行くコントラストが美しい。劇中で子供を理解しきれないゲントや子供たちを追い回すヒゲなどが登場したのも子供たちの真っ直ぐさ、純粋さの演出ですよね(勿論、初代ウルトラマンのオマージュも含んでいると思いますが)。細かく見ていくと配慮の行き届いたつくりになっていて、非常に見応えのある話に仕上がっていると思います。
チルソナイトソードを初めて打ち破ったのはまさかのガヴァドン。めちゃくちゃ久しぶりなガヴァドンでしたが、すごく豊かな映像表現で彩られていました。段階を踏んで大きくなっていくのも素敵です。初代マンではガヴァドンBも登場していましたが、Aだけをピックアップするには丁度いい作劇でした。ブレーザーにはQ~セブンの怪獣が再登場しており、そのどれもが魅力的に描かれていて老害的にも嬉しい限りですね。ブレーザーですら手を焼く怪獣、最後はヤケになって殴っていたのが印象的でした。
人は誰しも目を背けたくなるものがある。
深淵を覗く者は──勿論おわかりですよね?
次回『恐怖は地底より』