それだけが唯一、心残りじゃのう──#17『さすらいのザンギル』
急に寒くなりましたね。
これだけ寒いと夜の寝つきもよくなりますし
朝起きるのがしんどくなります。
だから何だという話ではございますが、世の中なんて大体そんなものです。
さ、やりましょう。ウルトラマンが好きなので。
第17話『さすらいのザンギル』
記事書くのが遅れ気味とかのレベルじゃない。
ザンギル。制作発表会ではステージ中央に陣取り、スタイリッシュな姿を威風堂々と見せていた異星人でしたが……なんと敵ではなく味方! 驚いた人も多いのではないでしょうか。僕はすさまじい衝撃を受けました。前回の予告時点で映り込んでいた例のキャラクターによって話題にもなっていましたしね……。本来は強化回が入るようなタイミングでの横軸エピソードにあらゆる点で心を揺さぶられた非常に素晴らしいお話でした。
死んだ怪獣の霊を斬るという設定がまずいいですよね。怪獣特化のブレーザーだからこそ輝く設定。モグージョン回でもカナン星人が登場していましたが、今回はタガヌラーとレヴィーラ、ニジカガチが再登場。嬉しいね……。新怪獣は何回出てきてくれても味わい深くて良い。特にニジカガチは超強くて良かったですね。ただでさえヤスノブの奇跡的な射撃のおかげで突破できた怪獣が、亡霊として再登場という厄介さ! チルソナイトソードをゲットしたブレーザーの攻撃さえも通用しないんだから本当にどうしようもない! だからこそのザンギルですね。彼は超有能なのでチルソナイトソードを強化してくれました。二人の共闘でようやく倒せたと思ったら今度はザンギルの身体を乗っ取ったりもして。ブレーザーVSザンギルの画もカバーしてくれるんだから本当に痒い所に手が届く作品で御座います。
今回は明確にゲントとザンギルだけのエピソードだったので、SKaRDは振り回されるだけ。歴代で見ても相当不憫な防衛隊な気がします。マジで特に言及するところがない。亡霊怪獣たちに惑わされるのも大変そうだった。
ザムシャーが映り込んでいたことで話題になっていたザンギル。宇宙剣豪と宇宙侍、良い組み合わせです。ザムシャーの正体が明言されていないのもオツですよね。煩悩の数と同じ108体の怪獣を斬る……そのことで何かが満たされるのではなく、戦う中で出会ったモノが救いとなる──。ゲントとブレーザーが最後に寄り添うことができたのは天命だったのでしょう。珈琲を愛したザンギルが消えていく姿で泣いてしまいました。良い終わり方だった……トンチキさと切なさが30分の中で同居していて、全く喧嘩していないという絶妙なバランス感覚……感動です。
生えてくる怪獣。
逃げられない恐怖。
向き合う不安。
次回『そびえ立つ恐怖』