──行ってこい!#24『滅亡への遊戯』
風邪引いた。
明日Z最終回なのに。
風邪引いた。
バイトに行ってるから悪化する。
書くわ、どうやらウルトラマンが好きらしい。
『ウルトラマンZ』
第24話『滅亡への遊戯』
『ウルトラマンZ』第24話「滅亡への遊戯」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 24 -Official-
遂にここまできましたね。大筋自体は応援配信されているようにダイナと似ている構成になっているのですが、今回は異星人の介入が組織内に及んでいるという劇場版ダイナとダイナ終盤の合わせ技みたいなことになっています。ミリタリー要素強めの作品ですから、なんというかこういう結末は見えていたような気もしますが、それはそれであり。むしろ全25話でここまでの積み重ねをこなしてきたことが奇跡のようなものですよね。ストレイジのみんなが好きになっていたから解散でショックを受けたし、セブンガーが好きだから退役で悲しんだ。つまりはZが好きだから最終回を惜しむんです。
まあ語らなきゃいけないのはこの男について。前回に引き続き美味しいところを持っていくセコい奴です。当然のようにマスクオフしていたのでちょっとビビりました。それできたんかい。昔木を斬り生き方を否定されたと語りますが、力の危うさなんてムサシもアスカも知ってるんですよ。他者の無知を嘆いていながら全体でみると愚かなのは自分自身という。だからこの男は悪役なのです。しかしながら悪に徹することもできない。目の前の命を諦められない。中途半端ですね。本当に馬鹿。何者にもなれず、何者でもないまま生きてきたジャグラスジャグラーには何もありません。何も持っていない。そんな彼は、ヘビクラ ショウタとなって、やっと、仲間を得た。心から笑いあえて、存分に心配できて、優しく愛せる仲間を。しょーもない男ですよ。ライバルに追い抜かれて、たくさんの人を失って、殴られて、目が覚めて、善人であると勘違いされて、ここまできて、やっとひとつ掴めた。だからただの悪役ではいられない。だからウルトラマンにはなれない。ヘビクラとして掴んだものはそう簡単に消えたりしない。それは時には呪いのように、時には愛として纏わりつくことを彼はまだ知らないから、だからこんなところでジャグラスジャグラーの物語は終わっちゃいけないんです。ガイが風来坊になったように、彼も永遠の旅を続けなければいけないんだと。それはそれとしてマスクオフはかっこよかった。それに対するクリヤマさんも超かっこよかったのでそのシーンだけでも今回を見る甲斐がある。
色々悟って絶望するユカ、乗っ取られるヨウコ、正体を知るバコさん。それぞれにスポットを当てた描写が良かったです。バランスよく描かれている上にそれぞれしっかり物語を促進させる効果を持っていたので非常に見やすかった。よく30分番組に纏めたなぁという感じ。クリヤマさんがヨウコに向かって独白するシーンがまさかあんな雰囲気になるとは思ってなかったのでゾクゾクしました。トリヤマ補佐官どころかこんな展開に巻き込まれてしまったね……。これまで暗躍を続けてきたセレブロの目的も発覚、狂気的で猟奇的なヒール、殴りがいのある良いキャラクターだと思います。最終回どう調理されることになるのか楽しみですね。僕はジャグラーが裏で仕留めると思っています。
ベリアルメダルを呑み込んで暴走するトロゼロ。奇しくもゼロダークネスとして暴れた姿が重なります。上の写真のカットめちゃくちゃかっこよかったですよね。レッドキングを殺害する直前なわけですが、去年のパンドンを倒したトレギアもかっこよく感じていたので同系統の印象を受けたのかもしれません。トロゼロVSゼットも良い。アルファエッジらしい素早い格闘術が光る光る。ヌンチャクで腕を絡めたと思ったらブレードを回転させて逃れるトロゼロ、それに対してスラッガーのみで挑むゼット……という一瞬のうちに濃密な戦闘シーンを展開してくれました。ハルキの魂の叫び、そしてアルファエッジのテーマ。激熱でした……。朝から興奮しちゃったわね。クレッセントを呑み込むとは思ってなかったからびっくりしたけど、初見時は何言ってるかわからなくて何喰ってるのかわからずに見ていました。え、俺だけ?
久しぶりの合体怪獣。整合性などはなく、さもすればイズマエルのようなグロテスクささえ見せてくれるこいつ。デストルドス、いいですね。合体してる怪獣がまあ珍しいこと。周年ウルトラマンを意識してくれたのでしょうか。死への欲動、デストルドーが元ネタであろうこいつは中にD4レイを内蔵したまま大暴れしてくれました。特に怪獣の能力を使うとかじゃなくて力技でごり押ししてくるの、セレブロ君的にはよかったのでしょうか。ゲームするたびにこういうやつ作ってるの? 大変だね。ガンマイリュージョンをも圧倒するパワー、ラスボスに相応しい。ひとつ意外だったのはベータの方が力が強かったこと。すべての面において圧倒されるというわけではないのがなんとも新鮮でした。僕としてはまあまあ嬉しい。なんでもかんでも噛ませにならなくていいのよ。あとはD4って画面全体が割れるような描写ばかりでどういう風に発射されているのかあんまりよくわかっていなかったので今回真横から見せてくれたのは良かったな。ベリアルメダルがないから最強フォームになれないというのも良い塩梅であったと言えるかもしれません。ウルトラマンが三人来たときは流石に焦っただろうなセレブロ。
初代マン最終回のオマージュで語りかけるゼット。ここでもあんまり決まらないのが彼らしくてなんだか微笑ましいですよね。ハルキの身が危険だ──というのはウルトラシリーズ終盤あるある。これが燃えるんですよね。目覚めたハルキを待っていたのは元ストレイジメンバー。
魂を削って共に戦ってきた仲間たちが集結する。
何度別れたって終わらない。終われない。
世界を変えるのは俺たちで、ウルトラマン。
もう一度叫ぼう。
ご唱和ください、我の名を──────!
次回『遥かに輝く戦士たち』
風邪酷いから寝ていい?
【ウルトラマンZ】『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』第24回(終)「ここから始まる」-公式配信- "Ultraman Z & Zero Voice Drama" episode 24
はいボイドラ。
こっちは最終回。
ここに繋がるんだ、みたいな感動。
前日弾ということもあり、彼の成長はこれからだ!という終わり。
昨年とは全く違うベクトルで毎週笑わせてくれたボイドラの終わりをぜひ貴方の目と耳で確かめてみてくださいね。ぼくは明日の最終回に向けて寝ます。