何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

ちゃんと背負いたいんだ、命を奪う責任を。#12話『叫ぶ命』

書くのが遅れてる理由、もうないのでただの怠慢です。

書きます。

ウルトラマンZ』

第12話『叫ぶ命』


『ウルトラマンZ』第12話「叫ぶ命」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 12 -Official-

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前回から引き続きのスタート。

今回も面白かった。というか、前回での問いを無下にすることも誤魔化すこともなく真正面から向かい合ってくれました。嬉しい。

前回で僕の持論は書いてしまったので、今回も同じスタンスなわけなんですが、この命題に首突っ込んでくれたのは久々の地球防衛隊路線だったからなのかなとも思ったり。毎年防衛隊路線で同じこと悩ませるわけにはいかないじゃないですか。

まあ俺の持論はいい。今回は12話ということで序盤ラストのお話になります。例年であれば11話で中ボス怪獣が現れて一度撤退、12話で新しい力を得たり、覚悟を決めたりで撃破する流れなんですが、今年は新パワーがキングジョーSCということもありゼットの活躍よりも特空機の方が活躍するという異例の展開になっています。しかしながらここが巧みなところでもあるんですが、ゼットとハルキが思い悩む流れを作ったことによって違和感なく活躍を落としこんでいるんですね。サンダーブレスターやマグニフィセント、オーブリングNEOみたいな枠が今年はキングジョーだったというわけですね。

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煌めく瞳が見据えるものは。

今回は兎に角キャラクターの表情がとても良いんです! ハルキもそうだし、ヨウコやヘビクラの表情にも注目ですね! 表情は変わらないはずのウルトラマンもこころなしか呆然としているように見えてくる……。これもウルトラシリーズの大きな魅力ですねぇ。ここで抑えておきたい重要ポイントは、ゼット自身がハルキの悩みを理解していないところ。これ大切ですね! ウルトラマン的には怪獣の命を奪うことで悩んでいるわけにもいかないのでしょうが、だがしかしこれまでのウルトラマンはしっかり向き合ったうえで戦ってきています。ゼットはこの先ハルキやその悩みとどういった向き合い方をしていくのでしょうか。去年も救助と戦闘の狭間に揺れるタイガとヒロユキが二話で描かれたりもしましたが、トライスクワッドはウルトラマンとしてはかなり成熟している方の人たちなので割り切っていたのかもしれませんね。

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隠されていた真実。

今回は冒頭から新怪獣であるグルジオライデンとの戦闘シーンが繰り広げられました。ゼットとは計二回戦うことになりますが、結論から言ってしまうと二回ともゼットは仕留めきれず。となれば倒すのは勿論キングジョーになるわけなんですけども……それは後で話しましょ。グルジオといえばウルトラマンR/Bに登場したシリーズ怪獣ですね。ボーン、キング、レギーナと幾度となく湊兄弟の前に姿を現わす強豪怪獣でしたが、最後は湊家を信じることにした美剣サキがルーゴサイトの攻撃から兄弟を庇ったことで死亡、その力は湊アサヒへと受け継がれます。灰色(グリージョ)のレギーナから羽化するように覚醒、誕生したウルトラウーマングリージョは美しくも明るいアサヒらしさが出ていて愛されるキャラクターになりましたね! なんでこんな話をしたのかと言いますと、グルジオシリーズは常にだれかが変身している怪獣という話をしたかったからです。だからグルジオライデンも誰かが……!?という話に直結するわけではないんですけどね。グルジオシリーズが生息している惑星がないとは断言できませんから。もし誰かが変身しているなら素直に考えて変身解除するでしょって思うし。勿論そんな複雑な話を他のシリーズであるZに持ち込みたくないから描写してないのかもしれませんし。オタクは悪い生き物なので深読みしてしまうんね。兵器のように改造されていたというのも、O-50が誰かに力として与える際に改造したのかもしれないしストレイジの人たちが弄ったのかもしれないし、そもそもオーブダークのように誰かが模倣して製作したのかもしれない。妄想ってのは限定断定せずに色々な可能性を鑑みて楽しむのがベストですね。無理に他人の説を否定する必要もない。全力で遊ぼうぜ。

何にしても涙で訴えてくる姿には様々な気持ちが想起させられました。変身者がいるなら尚更って感じですねぇ。ウインダム食うシーン結構怖かった、いいね。

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地球防衛隊だ…………!

ライデンのことを世間に発表する気がなさそうな感じだったストレイジ。やっちゃいましたね。組織としてのダークな部分が露呈したなぁって思っていたんですが、Twitterだとそんな意見はあんまり見かけなかった印象です。え、だって怪獣を黙って軍事利用してその挙句暴れ出したんですよ? 一緒に見ていた姉がふと「ジャミラみたいだね」と言ったんですが、ぼくもちょっとそんな感覚に陥りました。三話に登場したような偉い人たちはこのことを知っているのでしょうか。かつてメビウスのGUYSがメテオールとして異星人の技術を応用した兵器を多数制作していましたが、こちらは情報公開した上で更に暴走などの危険がないように一分間という時間制限を設けていました。セブンガーたちの時間制限は単に電気エネルギー供給の問題なので話は違ってきますよね。なんならキングジョーは供給どうなってんのかわからんし。特空機って人命救助も兼ねていたはずなのに今じゃ両腕兵器ですよ、ヤバいですね。聊か不穏な方向に向かっているように見えるストレイジ、以前バコさんが警戒していたようなことにならないと良いですね。久しぶりに登場したクリヤマ長官がライデンを殺せ!とダイレクトなワードで告げたのもなんだが心に響きました。O-50の力が特空機の元になったと考えると、やはり過るのはジャグラーのこと。ヘビクラは今回の件について最初から知っていたようですし、もしかしたら関与しているのかもしれません。言及されるのかなここ。されなくてもいいしされたらされたで嬉しいかもって感じ。まあどっちでもいいや。

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変形シーン本当に良かった。

キングジョーストレイジカスタム。かっこいい。

今回は分離して戦うセパレートモード、戦車型に合体するタンクモードがお披露目されました。地球防衛隊とはいえど戦闘機が登場しないなか、製作陣の意地を見せつけられましたね。ヘッドファイターが滑空して戦う姿なんかかつて見た防衛隊そのものでしたから心の底から湧き上がる感動で泣きそうになった。変形シーンもかっこいいしね。戦えなくなったゼットの前に立ちはだかったのも、ただ庇うだけでなく倒すための覚悟が決まっていたというのが凄く痺れる。ヨウコマジで好きだわ。戦えなくなったゼットに失望するわけでもなく、ただ自分たちの使命として戦うことを選ぶなんて……やはりバロッサ星人に操られていたときの声はバロッサによるものだったのでしょう。

そう、ヨウコよ。

 

「今この世界に、怪獣の居場所はない。可哀想だけど」

 

「だからこそ、誰かに押し付けちゃいけない。ちゃんと背負いたいんだ、命を奪う責任を」

 

この言葉で何もかもを信頼した。怪獣と共存しようとしたガイア、コスモス、Xの世界はそのための環境があった、技術があった。だから否定するわけではなく、ただ不可能だから、できることをするために戦うというヨウコなりの見識。最高です。ゼットはあくまで宇宙人。よそから来た他人です。人類の味方をしてくれていても、その姿勢に甘えてはいけない。それはゼットを疑っているということではなく自分たちの責任を全うしようとする防衛隊として眩しいほどに正しい態度なんですね。

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溶けていくのは感情か。

悩みのもやもやを筋トレで誤魔化そうとするハルキ。だからといって考えることを放棄したわけじゃなく、考えたうえで向き合いたいと思っているのが好感を持てますね。ヨウコの言葉を受けて更に考えますが、答えは出ない。だって答え出たら誰も悩まないでしょ。答えないから皆考えるの。哲学ってそういうものだよ。考えて考えて精査して。答えがなくても探すんだ。そしてやるしかないと頭では理解していても身体は追い付かない。ライデンの涙を前に動けなくなってしまいました。悩むハルキは2話から出てきていた地球怪獣のことを考えてくれていて嬉しかったなぁ。少し前にゴモラの件でオタク学級会が起こったのを覚えていますでしょうか。オタクが思いつくようなことを製作陣が考えていないわけがないんです。一枚とられましたね、僕を含めたみんな。

 

爆炎の中に浮かび上がるのは悪魔か英雄か。

ハルキの叫びは空に消える。

 

ライトに読める感想ブログを書きたいと思っているのに妙に重い話題にいくんだよな……今日はここまでにしておこう。

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かわいい。

ハルキの悩みは終わらない。

次に現れたのは……カネゴン!?

ウルトラマンシリーズ本編初登場がこれ!?ウケる。

 

次回『メダルいただきます!』

 

2000字前後で終わらせたいんだよな……。


【ウルトラマンZ】『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』第12回「頼もしいぜ、ロボット!」-公式配信- "Ultraman Z & Zero Voice Drama" episode 12

はいボイドラ。

今回はロボットについてですね。

ゆるゆる空間だなここだけは……。

毎週寝ぼけた頭に優しい感じで迎え入れてくれます。