何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

燃え上がれ、仲間と共に。#16『我らは一つ』

思ったより時間なかったわ。書くね、ウルトラマン好きなので。

 

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ウルトラマンタイガ』

第16話『我らは一つ』

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アバン。

本編以前の光の国、ウルトラマンタロウからタイガスパークを受け取るタイガは、父の語る仲間とその絆の重要性に聞く耳を持ちません。ボイスドラマ第一話二話でのフィリスの話をズレた形で受け取ってしまったのかもしれませんね。しかしウルトラマンとは人との繋がりがあってこその光。彼はまだ何も知らないのです。

 

そして現在。トレギアに弄ばれるタイガ。ギリギリのところで抵抗するもビルに突撃、動きを止めます。夜明けに訪れるという絶望を告げるとトレギアは姿を消します。

 

本編。闇は最高だとか言いだしてしまうタイガくん。ヒロユキのことを地球人と呼び、存在を忘れてしまっています。気を失っているヒロユキをE.G.I.S.の面々が取り押さえます。

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光の国への復讐を唆すトレギア。タロウの息子ではなく、タイガとして扱うことで操作しようとするのが実に陰湿です。

 

「やめろ……僕が絶対に助ける……!」

 

一話で放った言葉は今でもヒロユキの中で生きているんですね。ザンドリアスであっても、ウルトラマンであっても、誰の命だって彼の中では平等。踏み躙られていいわけがない。ホマレはヒロユキのやろうとしていることを助けたがっていて、言葉を届けようとします。しかし情熱だけではどうにもならないこともある。そんなときは万能ウーマンピリカさんの出番です。頭の中に直接声を届ける作戦を遂行します。

大声を出すホマレさんちょっと怖いし三回くらい見直さなきゃ何言ってるのかわからなかった。ヤバい。ヒロユキより熱血してるよ。

 

闇の中から救い出されたヒロユキ。あふれ出す闇に恐れを抱いたってタイタスが、フーマが、仲間がいる。ヒロユキの声が聞こえていなくてもE.G.I.S.のみんなは手を伸ばしてくれるのでした。

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このままじゃ約束まで消えてしまう。

繋いだ腕に顕現したのはタイガスパーク、トライスクワッドレット。

タイガを救うために、行かなきゃいけない場所がある。

空が晴れ、闇に染まったタイガが目覚めます。

E.G.I.S.のみんなに送り出され変身、バディゴー!

霧崎は怪獣リングからヘルべロスとナイトファングを召喚。二体一で苦戦はしても決して負けたりはしません。フーマは持ち前のスピードで圧倒、タイガへの想いを吐露します。仲間から一心同体とまで言ってもらえるタイガ、なんだか羨ましいですね。ウルトラマンの組織でもここまで親密な関係なのは若い彼らだけかもしれません。

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理想の形は遠く霞む。

吼えるフーマが印象的。感情を前面に押し出しています。

交代、タイタス。タイガに手を伸ばしますが、暴走しているタイガには届きません。それでも諦めないのがウルトラマン。不可能を可能にするのがウルトラマン。生まれた星が違っても、例え悪の子供でも、例え負け犬の子でも、英雄の息子でも、ウルトラマン

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だって心を撃つ衝動、それだけを信じるから。

空高く飛び上がったフーマは変身解除。ヒロユキはタイガに向かって飛びます。カラータイマーに突入、タイガの顔を殴ります。殴って目を覚まさせるという古典的ながら熱い流れ。俺はここでウルトラマンマックス最終回でカイトがダッシュバードから飛ぶシーンを思い出しましたし、殴るシーンではウルトラ銀河伝説でのボスとレイを彷彿としました。どちらもこの上なく熱いシーンですし、人間と宇宙人が織りなす物語がここまで美しくなるとは思っていませんでした。

 

「俺はお前で、お前は俺だ!」

 

「僕は君で、君は僕だ!」

 

そう、ヒロユキはもうトライスクワッドの一員。三人(tri)ではなく挑戦(try)する姿へ、トライスクワッドミラクル!

 

生まれた星は違っていても

共に進む場所は一つ

 

永遠の絆と共に!


我ら四人、トライスクワッド!

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我ら、トライスクワッド。

力が欲しいと願う時、腰のアクセサリーが輝いて────────!

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銀河の光が我を呼ぶ!

風の覇者、フーマ!

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誰もが知ってるウルトラの戦士!

力の賢者、タイタス!

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そして『タイガ』がここにいる!

光の──絆の勇者、タイガ トライストリウム!

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『タロウの息子』ではありません。彼は『ウルトラマンタイガ』です。

瞬く間にナイトファングを切り裂くと、タイタスの力『タイタスバーニングハンマー』でヘルべロスを撃破。タイガの覚醒により余裕の表情が崩れていた霧崎はトレギアに変身、タイガを襲撃します。

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愚者はお前だよ。

当然勝てるわけがありません。咆哮するトレギア。タロウに勝てなかったように、タイガにだって勝てるわけがない。それは血統の問題じゃない。どんな人とも繋がれる強さはベリアルだってエンペラ星人だってレイブラッド星人だって超越してきた。宇宙の悪魔を追って地球にやってきたあの日からずっと俺たちは前に進んできた。醜くても、失敗しても互いに手を取り合って戦った。ウルトラマンは俺たちのことを信じてくれた。少ない悪人より多くの善人を救ってくれた。たとえ多くの悪人がいたって、彼らは少ない善人を助けてくれる。何度も何度も救ってもらったんだ、今度は俺たちが助けたい。

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僕は消せない、魂の叫びを。

トレギアの攻撃を全ていなし、トライストリウムバーストで撃破。人々の歓声が上がります。これがウルトラマンと人間の絆だ。誰にも負けない、永遠の絆。

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世界はカケラのまま廻り続ける。

霧崎は次の標的をヒロユキに決め、大きく笑います。だがトライスクワッドは止まらない。みんなが相棒として認め合い、再び歩み始めるのでした。

 

今回はここまで。

タイガとヒロユキがトレギアに対して感情を見せることなく、目の前にいる邪悪を倒すという形で締めてくれたのがとても嬉しい。復讐に囚われてしまっては悲しいから。前回の深い絶望からここまでのカタルシスで描いてもらえたのが最高ですね。

タイガを見ていて思うのが全体の流れがしっかり活かされているところ。これ前も話しましたかね? 脚本家さん間の連携が凄くしっかりとれていると素人目にも映るんですよね。2~6話での流れが8話で登場していたり、一話での台詞が今回回収されていたり。無理なく当然の流れとして構成されているのが実に巧妙で引き込まれてしまうんですよね。本編中では描かれていないものの今回のフーマの独白によってタイガとの対立が初期にあったことがさり気なく描写されていますし、そういった想像を掻き立てるような映像表現には脱帽するばかりです。タイタスの力強い魂にはこちらも応援したくなるような迫力があったし、ウルトラマンを殴るという前代未聞のアクションをしたヒロユキには驚かされました。『タイガ』で描かれるのはより親密になり、同じ舞台に立つウルトラマンと人類の関係。神秘的で未知に溢れたウルトラマンが好きな方々にとっては嫌な傾向なのかもしれませんが、俺としては自然な流れだと思うんですね。メビウスでは正体を明かしてからも共に戦い、ギンガでは誰もがウルトラマンになれた。タロウは人々を友と呼び、タイガは相棒になった。俺たちはいつまでも同じ関係ではいられないんです。そしてその関係を良くするのも悪くするのも俺たち次第で。俺はウルトラマンからの信頼を裏切りたくない。馬鹿なことをたくさんするけど、反省してまた前に進めばいつか手を繋げるのかなって思う。自分の中にある闇を否定しないで抱き締めることはティガやオーブで学んだし、共存の可能性はコスモスやXで知った。地球はウルトラマンの星だって、ウルトラマンにそう思ってもらいたい。だからこの展開が嬉しくて仕方ないんです。ゾフィーが言った。人類の盾になると。ムサシはコスモスに言った。貴方だけが戦うことはないと。俺たちは、みんなでウルトラマンだから。

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WoOじゃないよ。

次回『ガーディアンエンジェル』

守護天使って言われるとドラクエ9思い出すんだよね、俺だけ?

 

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はいボイスドラマ。

ダメだタイタス。タイガのパワーアップにまだ嫉妬してるもん。フーマですらドン引きしてるよ???

長編の後に来る頭すっからかんで楽しめるシリーズですね。こいつ劇場版とかいったら憤死するんじゃなかろうか。タイタスにも何か用意してやってくれませんか円谷さん。パワーストロング的なサムシングを。うん、筋肉あげれば喜ぶよ。