何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

ウルトラマンになれるだけの、ただの人間なんだ#特別編『エピソードZ』

おはようございます。

元気ですか? 僕は大分元気です。

ウルトラマンの話をしましょう。きっと楽しくなるよ。

 

t.co

 

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA エピソードZ

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光を繋ぐもの、再び。

みんなは見た? 見てない? 見てこいよ取り敢えず。映画代だと思えばエピZ観るだけで元取れるよツブイマ。僕は劇場で見たくて半日我慢しました。

 

まだ見てないけど他人の感想が見たい……という人向けのやつ。めっちゃ面白かった。特別エピソードというよりトリガーの補完と完結の役割を担っている。トリガーが嫌いな人は見ない方がいい、そんなあなたは何を見ても文句を言うから。トリガーが好きな人、トリガーを好きになりたい人は見た方がいい、その想いは必ず報われる。で、Twitterなどではネタバレを避けるような発言が多いと思うけど、その殆どは本編後のちょっとしたお知らせについてだからそんなに気にしなくていい。つかもうみんな知ってるでしょ。お知らせは劇場公開では流れず、ツブイマオンリーなので気を付けてね。兎角奇を衒うような展開はない。PVを見てストーリーの想像をしたと思うけど、恐らくその通りです。それ以上もそれ以下もない、実に一般的なウルトラ映画でした。だがそれが身に染みるのだな。

 

ここからは内容にも触れていく。あらすじの説明はしない。未見の人は注意してね。

 






これは先に言っておくべきことなんだが、劇場で見た人とスマホで見た人とでは全く違って見えると思う。それはわかっておいてほしい、仕方ない。めちゃくちゃ迫力のある特撮シーンはやっぱり自分を包み込むほどの大きな音量で体感するから盛り上がる。でも詳細に気付けたり気が向いたら巻き戻すことができるのはツブイマ配信の強み。両者一長一短という感じだ。ただ作品自体スマホでの視聴を意識していたからか、劇場で見ると微妙に音質が悪かったような気がしないでもない。そんな詳しくないから知らないけど。あとみんな叫んでたじゃん、あれビックリした。密もクソもないので小池百合子が見たら発狂するよ。血管が切れそうなくらい顔を真っ赤にして叫んでいるシーンが多かったのでテンション上がった。

 

ここまで進めておいてあれなんだが、実はその、僕が褒めるべき点というのはあまり存在しない。というのも、本作は良いポイントが明確になっているからである。ここが良い!ということに自覚的な作品なのだ。

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長期的すぎる計画。

トキオカ隊長。めちゃ好き。ここではトキオカ呼びを統一。時を駆けて救世に徹する科学者だったからトキヲカ(トキオカ)なんですって。嘘です今考えました。勿論根っこにはマサキケイゴという男がいるキャラクター。科学者という情報は事前に知らされていたのでぶっちゃけ彼がイーヴィルトリガーであることはわかりきっていました。まー顔がいい。仮面被った特撮番組でお馴染みの人選です。僕は彼の言動が実に滑稽に思えました。何故かというと、「めっちゃ頑張ったし死人出たのにぽっと出のウルトラマンが全部掻っ攫っていくじゃ~~~ん」までは正当性があるというかまあ僕も同じこと思うだろうなって感じなんですが、「いつか闇の三馬鹿は復活するだろうし俺がウルトラマンになる!」ではなく「いつか三馬鹿復活したときトリガーに後始末任せてその力を頂きますね!」だったからです。全然意味わからん。というかこの思想の時点で目的と手段が逆転している。気付け科学者。マサキくんと同様に神になることを望むようになって暴走するわけですが、今回最後まで光の力で戦っていたのが凄くいいなって思いました。トリガーダークが闇だとして、イーヴィルトリガーは元ネタと同じく『影を継ぐもの』である。光の影にいるだけで根本的に光と同質だったわけでして。勿論光は物質的なものではない(科学的なところは知らん)ので概念的な影ですよね。トリガーの存在がトキオカくんの心に落とした影というのが一番わかりやすいのかな。急に唯物論の話がしたくなったけどマジでトリガーと関係ないので我慢します。

 

「光」を連呼していたのがわかりやすい描写だった。善の闇もいるよ!を地で行ったのがトリガー本編で、その理論で行くなら悪の光もある。その結実がイーヴィルトリガー。本筋からテーマがブレていないのでめちゃくちゃ好印象です。僕自身イーヴィルティガもイーヴィルトリガーも純粋悪とは思っていないんですが、悪ではあると思っています。名前にイーヴィルがついているので。本人たちにその自覚はありません。本気で導けると思い込んでいます、可愛いね。トキオカくんがトリガー見てキレ散らかすのは正直わかるんですよ。僕らはケンゴの努力を知っているから古代に戻ってトリガーを光堕ちさせて三馬鹿封印の流れも素直に応援できるのですが、トキオカくん目線だと侵略者が自分たちを壊滅させておいて一番大事な物に触れた途端なんか勝手に仲間割れ起こして勝手に封印されてるわけですからね。圧倒的な質量を前に無力な自分を呪ったのでしょう。科学なんてクソくらえと思ったとしてもおかしくはありません。そんな彼が3000万年後の世界で頑張って地位を築いて防衛隊隊長までのし上がっているのは凄いことです。逆にそれだけ冷静になれる時間があったにもかかわらず反省できなかったのはヤバい、実直に異常者。トリガートゥルースや黄金に輝くナースデッセイを見て利用することしか考えていなかったわけですからね、やはり邪悪であることに違いはないでしょう。でも、それでもやっぱり人を救いたい気持ちはあって、だから仲間たちが笑い合う姿を見て過去の自分たちを重ね切ない表情で消えていったのでした。ナースデッセイを怪獣の如き扱いで倒すのクソ興奮しちゃった。

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とにかくかっこいい!

ガッツセレクトの面々。本編で割と雑になっていた活躍がしっかり補われていました。Twitterを見ていてもヒマリの描写を好んでいる人が多かった印象。テッシンやヒマリ、ひいてはタツミ隊長の色んな側面をもっと見たかったので嬉しかったですね。新兵器の数々もかっこよかった。ファルコンもガゾート撃破に一役買っていたりしてGOOD。タツミさんイーヴィルトリガー出てきてから急いで着替えたのかな……って思っちゃった、これは俺の良くないところ。本編でもトリガーを庇って戦うことがあった面々でしたが、今回はトリガーがケンゴであることを全員が知っています。それでもケンゴがウルトラマンであることを強いることは決してなく、ケンゴをケンゴとして見ていてくれたのが素敵だったなぁ……いい仲間たちだ。アキトの可愛さは健在、作中最強でしょ。ウザいの一言だけでニヤニヤさせてくれるのエグい、マスクの中でオタク特有のニチャフェイスしてしまった。ユナも作中ずっと悩まされていたユザレと決別できそうで、ユナ的にもユザレ的にもなんというかお疲れさまでしたというような気持ちになりました。マルゥルは特に言うことないよ。ナースデッセイ号ってあのメンバーしか乗ってないの? 激強イーヴィル相手にも臆することなく立ち向かい、最後までケンゴの勝利を疑わなかった彼らに乾杯です。全く悪くないのにPVで悪役に仕立てあげられていたタツミさんが面白過ぎてズルいです。特に疑われるシーンがあるとかでもなくただただ人相が悪いだけなのも死ぬほど笑う。

 

マナカケンゴという男。先言うけどベタスマ&パワーVSゲネ&デスドラの演出、やりたかったんだろうね。あんな電線があってたまるか!って感じではあるものの、あのケレン味がウルトラの醍醐味なんです。美味しく味わってしまったよ。でも今年ダイナやるのにプロレスリングネタ使っちゃっていいんですかね。ニセダイナ戦のあれが結構好き。や、ケンゴの話をしよう。今回深く関わってくるのは11話12話、24話25話であるのはそらそうってことなんですが、俺Twitterで感想呟きながらキレてたんだよね。ケンゴはユナの犠牲で笑顔がもたらされることを嫌悪した。ユナも笑顔じゃないと!って。そこまではええよ。そっから先が問題だ。なんでお前は犠牲になった。どうして自分の笑顔をみんなの笑顔に勘定できなかった。何故お前は一人で二年間も寂しく苦痛と共に過ごしたんだよ。アキトが最終回で泣いたのはあまりにも妥当だった。だって『みんなの笑顔』に『ケンゴの笑顔』が含まれないわけないじゃん! なんで他人の笑顔を願ったケンゴが笑えないんだよ、おかしいよ。ってずっと思ってた。だからこの作品を心から好きになれた。だってそれを言ってくれたから。ケンゴにも笑えって言ってくれたから。苦笑いしてしまうくらいのスマイルスマイル連呼であったが、それもまあ魅力のひとつだったのだと実感する。僕は僕を笑顔にさせてくれたケンゴの笑顔をケンゴと同じくらい渇望していたのだ。みんなと笑い合うケンゴを見たかった。光であり、闇であり、人であり、ウルトラマンである彼は、その中のファクターに優劣がないことを気付けずにいた。ウルトラマンであるならウルトラマンでいなければいけないと勘違いしていた。そんなことはない。人であることを選んだっていい。みんなと一緒に笑って泣いて、苦楽を分かち合って生きることがどうして罪になろうか。そしてここで『ウルトラマンティガ』の主題と重なる部分が出てくる。ケンゴは人であることを選んだ。人は輝ける者でありながら一人では輝けない。だからみんなと輝くことを選んだのだな。泣きかけた。嬉しくて泣きそうだった。ケンゴはいつも笑顔を湛えているからその陰にある闇をずっと隠していた。たまに露呈するのがトリガーダークとの殴り合いで出た「君がいたから光になれた」やアブソリュートディアボロとの戦いで見せた焦りなのである。苦しみを全て自分だけのものだと思っていたケンゴの善性がどうしても僕は許せなくて、そんな彼の心情を慮ることで悲しくなっていた。復活したんだからお母さんのところ会いに行ってあげてね。グリッタートリガーエタニティが最後の切り札になったの、めちゃくちゃ良かった。あれは一辺倒な光などではなく。みんながケンゴの笑顔を願い、ケンゴがみんなの笑顔を願ったことの、その全て。あれがエタニティの完全な姿なんだと思う。

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かっこよすぎて怖いまである。

ハルキとゼット。ついでにイグニス。劇場デビューおめでとうね。でもあんまり君たちに関して言うことないのよ。後輩のとこに遊びに来た挙句迷惑かけまくるのちょっと面白い。ゼットが全然喋らないもんだから違和感凄かった。トリガー世界に適応して黙ってるのかと思ってたけど途中から普通に喋ってたわ。ベリアロクは便利になり過ぎている。ウルティメイトイージスが涙目です。セレブロくん、何しても殺されないのバグだろ。極めつけのデルタライズクローはいつ見てもクールだ。そういえば借りパクしたガッツスパークレンスどうした?????? なくした? ヒカリにパチられた? もしかしたらギャラファイとかで明らかになるんですかね。Theliveとかで描写されてたらごめんなさい、今年忙しくて行けませんでした。

 

最後に、『ウルトラマンデッカー』。劇場出てからすぐスマホで見ました。かっこいいね。胸と頭部に宇宙が広がっていて魅入られてしまいました。ウルトラマンギンガより銀河してると思うんですが。ダイナを如何に表現するか、そんな頑張りを感じましたね。顔の感じが凄く好きなのではやく会いたいです! そしてナースデッセイやガッツファルコンも続投するみたい。ケンゴやガッツセレクトのみんなにまた会えるんだと思うとワクワクしてきました! 次このブログを更新するときはデッカー本放送のタイミングだと思います。また半年間よろしくお願いします!