何もかも、今に始まったことじゃない。

ウルトラマン好き。めっちゃ好き。

さようなら。またね#15『朝と夜の間に』

書くの忘れてたマジでごめん。

忙しくてよォ~~~~~~。

嘘、メタルギアで遊んでた。

じゃあ巻きで書いていきましょうか。

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ウルトラマンブレーザー

第15話『朝と夜の間に』

今年の影絵、エモーショナル。

パッとした印象はコンテクストの底上げが為されたエピソード。初代ウルトラマンガヴァドン回がベースになっていますが、その上でメッセージ性をそれぞれ強調しているということですね。子供たちがメインになって回すのは同じですが、感じるものが違ってくるのは面白いなぁと思いました。

 

縦軸メインだった前回とは打って変わってブレーザーのテーマであり核である『コミュニケーション』に深く切り込むエピソードでした。子供を可愛がろうとする父と両親の苦労を察してしまう子供。大人びてしまう子供というのは、今の時代に即した描写なのかもしれません。100%の善意で遊びに誘っても子供にはその大変さがわかっている。友達付き合いも自分を偽りつつ……こうした描写を見ていると、デマーガのときのジュンは珍しく自分の意向をハッキリ示していたのかもしれませんね。その中で不思議な友達と出会い、遊び、ガヴァドンをつくりだす。ユニークな場面の多い回ではありましたが、ジュンの薄暗い部分を堂々と描いた素晴らしいお話でした。

絵を食べるの、面白い。

タイトルにもあるように朝と夜が主軸でした。朝を子供の比喩、夜を大人の比喩にしてますね。戦闘シーンで夕方を迎えたのは、ジュンが友達やガヴァドンとの出会いや別れを通して大人になっていくことの表現でしょう。白でも黒でもない、その移り行くコントラストが美しい。劇中で子供を理解しきれないゲントや子供たちを追い回すヒゲなどが登場したのも子供たちの真っ直ぐさ、純粋さの演出ですよね(勿論、初代ウルトラマンのオマージュも含んでいると思いますが)。細かく見ていくと配慮の行き届いたつくりになっていて、非常に見応えのある話に仕上がっていると思います。

超強敵でした、ガヴァドン

チルソナイトソードを初めて打ち破ったのはまさかのガヴァドン。めちゃくちゃ久しぶりなガヴァドンでしたが、すごく豊かな映像表現で彩られていました。段階を踏んで大きくなっていくのも素敵です。初代マンではガヴァドンBも登場していましたが、Aだけをピックアップするには丁度いい作劇でした。ブレーザーにはQ~セブンの怪獣が再登場しており、そのどれもが魅力的に描かれていて老害的にも嬉しい限りですね。ブレーザーですら手を焼く怪獣、最後はヤケになって殴っていたのが印象的でした。


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人は誰しも目を背けたくなるものがある。

深淵を覗く者は──勿論おわかりですよね?

次回『恐怖は地底より』

いいよ。────許可する、やれ#14『月下の記憶』

まーーーーーーた体調崩したよ。

仕事休まなかったので許してほしい。

それじゃやっていこうか。


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ウルトラマンブレーザー

第14話『月下の記憶』

月光怪獣。月の光に照らされて。

今回も相変わらず凄すぎるぜブレーザー! という感じ。

何が凄いのかをちょちょっと話したい。

 

これまでのブレーザーは横軸を重視した、謂わば王道ウルトラ構造をしていました。ウルトラQメビウス辺りまでに見られたつくりですね。ギンガ~Xまでもこちらに含まれるかもしれません。で、今回のブレーザーはガッツリ縦軸に関わるエピソード。これはオーブ~デッカーに見られるニュージェネ構造です。ガイアやコスモスはこちらに近い形式と言えるかもしれません。この切り替えをしたのがすごい判断。僕にはできない。だからといって怪獣の描写がおざなりになるようなことは一切なく。宇宙怪獣のような造形をしているから早くもサード・ウェイブか!? と思いきや脱皮した跡が見つかり地球産怪獣であったことが発覚する──といった駆け引きも楽しめてしまいました。

これがプロの仕事。

縦軸の凄さはさ、勿論重い過去が見えてきた──みたいなのもあるんだけども、それ以上に演者さんたちの迫真の演技ですよ。隠匿された情報、それを探る隊員、それを阻止しようとする上官。あらゆる思惑が交差する中で、ゲントとエミの対面での描写はこちらまで泣いてしまいそうになるくらいの迫力を感じました。救える命もあれば届かない命もある。コミュニケーションは声に出すものだけではない。言葉を介さない演技が上手すぎる……。徐々に人間味が見えつつあったハルノレツ参謀長もまた、エミとの関係が語られることで一種のカタルシスを纏うのです。上手い、上手すぎる……。これまで嫌な上司という印象しかなかったレツが情に厚い男に見えるんですもの。良く練られたシナリオですね。

 

デルタンダル。発表時もその特異なフォルムで話題になっていた怪獣でしたが、なんとこいつ一回も地上に降りてこない! ウルトラマンに登場する高速飛行する怪獣などはあらゆる手を尽くして動きを止めたり、地上に落とすのが定石の攻略法でした。なのになんと今回はそのままガッツリ戦って倒す!! すげぇよマジで。感動した。爆発の中を掻い潜るアースガロン超カッコイイし、ブレーザーもクールすぎる。たまんね~~~~~~~~~。インナースペースの描写も最低限に為されており、拘りを感じます(僕は信者なのでインナースペースが嫌いなわけじゃないです)。デルタンダルはソフビも三角形でユニークな形に落とし込まれていましたが、公式サイトで写真を見てみると普通に足が生えていたりして、ちゃんと生物として設計されているのだなぁと感激しました。

手数の多さも強みになってきました。

ノーコンとディスられキレながらも奮闘するアンリも愛らしかったですね。アンリの駆るアースガロンはCQCモードが強いという舵取りなのかもしれません(これまで気付かなかったから見直してみよう)。だとしたらヤスノブは射撃が上手いのかな? 確かに初出撃の時点で細いタガヌラーの腕を撃ち抜いていますし、ニジカガチ二回戦では見事に小さな的を撃ち抜いていましたね。うーん、その辺今まで気にしてなかったぞ。俺は愚かだ。で、そのヤスノブもカナン星人戦以降気が緩んでしまっているのか、車のことをモッピーと呼んでしまうというアクシデント。こっちも可愛い。車も大事な仲間ですからね、モッピーと呼んで可愛がってあげましょう。徐々にみんなの結束が高まっているのを感じます。だからこそ単独行動をしているエミが浮いてるようにも見えて……仲良く喋っている様子はチラホラ見られるんですけどね。もしかしたらこのあたりも言及されるタイミングが訪れるかもしれません。ブレーザーはかゆいところに手が届く超有能作品ですからね。


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ジュンが巡り合った不思議な友達。

ジュンが描いた不思議な怪獣。

ジュンが過ごした不思議な時間。

次回『朝と夜の間に』

キーボードの上で寝ちゃいかんな……#13『スカードノクターン』

もうね、疲れた。

平日何もできないもん。

首寝違えるしさ。

僕の好きなゲーム、メタルギアソリッドのリマスターが来週発売するのでぜひ遊んでみてほしい。ゲント役の蕨野さんも好きみたいで、Twitterで言及してて嬉しくなっちゃった。

さあやっていきましょう、今宵もウルトラマン大好きですから。


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ウルトラマンブレーザー

第13話『スカードノクターン

コンテクストの度合いを徐々に高めてきやがる。

Z辺りからガッツリ縦軸を進めるようになってきた総集編回ですね。

今回も例に漏れずといった感じ。大体総集編回ってコミカルで明るい雰囲気で進めていくものという風潮があったなかで超シリアスな進め方をされていたところが面白かったですね。今回は簡単な記事になるわよ。

 

アンリがこれまでの戦いを纏めていくところから。ヤスノブと割と友達みたいな距離感のアンリ。Twitterを見ている限り私生活でも仲が良さそうなのでなんだか素敵ですね。不穏な雰囲気で参入してくるエミとの女子トークがちょっと怖かった。アンリのことが好きなのであまり変なところまで踏み込まないようにしてもらいたいところです。エミは多分大丈夫、何しても生き延びられる。ラストでデータが消されていたのってもしかしてどこかしらからの圧力がかかっていたのでしょうか。今のWordやExcelって簡単に復元できるし、それに言及しない制作陣でもないでしょうから、修復できないように隠滅されてしまったのかもしれませんね。でも正直、今回の話の内容程度だったら民間人の考察でも至れてしまうような気もします。まあ防衛隊に所属してるか否かで情報収集能力や発言力の有無が違ってくるんでしょうけど。ネット上での情報規制などもされているのでしょうか。レヴィーラのときは確か真相が隠蔽されていたので、そういうことは当然のように起こる世界だと認識してよさそうです。寝ちゃうアンリ可愛い。寝かされた可能性もありますが……。

鏡の反射を活かした素晴らしい演出。

ゲントとテルアキの超大人コンビもいい感じ。人間関係の発展を感じさせてくれるのはなんだか素直に嬉しいですよね。なんか雰囲気というか気持ちがよくわかるんですけど、上司に雑談で話しかけようと思うけど業務中邪魔するわけにもいかないし、すれ違ったタイミングでドパッと話して距離縮めておきたいな……みたいな感じ。ああいう細かい雰囲気が没入感を格段に向上させているのかもしれません。リアリティというのは形容し難い空気のなかにこそ生まれるものなのですね。今度どこかしらでテルアキと他隊員のやりとりとかも充実させていってほしいですね。今年は特にコミュニケーションがテーマ。やりすぎて損をする、なんてことは絶対にありえないはずです。

 

今年は作風が重めなので総集編まで重力を帯びていましたが、これもまた一興というようなテイストで御座いました。毎年これ!と言われると胃もたれしてしまいますが、たまにやってくれる分にはかなり嬉しいです。次回以降のワクワクするような情報もチラホラ見せてくれましたし、これからどうなってしまうのか楽しみですね!


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人の中に眠る記憶。

眠らせておかなければいけない記憶。

それらは全て、宵の月の下で艶やかに輝く──。

次回『月下の記憶』

いくぞブレーザー!#12『いくぞブレーザー!』

余裕がない。

兎にも角にも余裕がない。

余裕がないとは苦しいものです。

だがそんな日常にウルトラマンがあるだけで救われてしまうのですね。

僕はウルトラマンが大好きなので。


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ウルトラマンブレーザー

第12話『いくぞブレーザー!』

前半戦ラストを飾るに相応しすぎる影絵!

まあタイトルがいいわ。サブタイ。パーフェクト。完璧。文句なし。今日の感想ここで終わらせてもいいくらい素晴らしい。もう俺から言えることねぇよ。だってこれが全てだもん。

 

今回、エヴァヤシマ作戦みたいなことになってたアースガロンくんは大活躍。1話や5話に出てきたモブに近いネームドキャラたちが集まってきていたのがなんだか嬉しかったですね。世界観の胎動を感じました。上官から「一体でも怪獣を倒したことがあるのか!」と言われたのはビックリでした。それって言っていいんだ。暗黙の了解なのかと思っていたよ僕は……なんかブレーザーのアシストで評価されてるのかな……とか、劇中では見えないところで撃破してるのかな~~と思っていたのですが、別にそんなこともなかった様子。いつか単独撃破できるといいねぇ。Mod.2も初登場のニジカガチ戦以降パッとしない状態なので、またいつかのタイミングで上手くいくと嬉しいです。ソフビの販促的にニジカガチのオマケに過ぎないMod.2はあまり優先度が高くないのかもしれませんね。世知辛い。でも、セブンガーやキングジョーSCを見ていて戦績が売り上げに直結しているようだったので、そういう意味じゃもっと詰めていった方がいいんじゃないの?みたいな心配は拭えません。こっから先にアーツの一般発売とか控えてるしね。

こういう追加武装も販売してほしい。

前回ゲバルガの猛攻を前に逃げ出してしまったブレーザーで終わったわけですが、怖気づいたわけではなく、それはゲントの命を守る為の行為でありました。彼らが出会っていたのは考察通り三年前。ゲントは未知の光に手を差し伸べていたのですね。どう見ても人じゃなく、むしろ強大な存在に対して救いの手を差し伸べたゲントの善性が光ります。だってウルトラマンはそんな心に共鳴してしまう生き物だから。ブレーザーが逃げ出したのはゲントを救う為でもあったし、ここで自分が倒れたら戦える者がいなくなるという責任もあったからでしょう。彼の精神性は誰より気高いウルトラマンでした。ワイルドな戦い方をすることから野生児などと散々揶揄されてきたブレーザーでしたが、そんな世間体すらコミュニケーションの大切さを感じさせる材料として活きているのが凄く面白いです。偏見ですよ全部。命を大切に想っていたんです。

今、宇宙で一番顔のいい男。

今回やっとゲントと想いが通じ合い、ひとりのウルトラマンとして最大の力を引き出せるようになったブレーザー。彼が得たのはガラダマの剣、チルソナイトソード。想う心が引き起こした奇跡ではなく、SKaRDメンバーが用意したチルソナイトスピアを起点に紡いだ戦いの結実だというのが凄く熱い。カナン星人との戦いを乗り越えたアースガロンがセミ人間との交流を経てゲットしたチルソナイトスピアを使うというのも積み重ねが活きていて最高です。必殺技が超かっけぇの。速くて強い! 嬉しいことまみれでした。刺したり斬ったりが多いブレーザーが得た新たな力も切断。怪獣が光線を恋しがる頃合いかもしれません。それにしてもガラモンの優遇すごいな。最新怪獣の最強能力さえ叩き潰してますよ。ガラモン好きの僕は嬉しいけどみんなはそれで納得してるんですかね。知りませんが。

 

武器を直接ウルトラマンが操作するのってオーブスラッガーランス以来でしょうか。なんか珍しいですね。指が反射するくらい刀身が綺麗なのも素敵でした。「宇宙怪獣」という言葉にこれ程意味のある作品ってのもウルトラシリーズでは相当なレアケース……ブレーザーが威嚇するのも宇宙怪獣と相対しているときだけなので、色々意味があるのかも。


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大決戦を経て結束が高まったSKaRD。

アンリはこれまでの戦いから何か意味を見い出そうとして──。

次回『スカードノクターン

ウルトラマンが……逃げた#11『エスケープ』

最近忙しくて書けてなかったごめん。

昨日PS5買った。

忙しくないじゃんとか言うな。

心の休息は大切だ。

メタルギアソリッドのリマスターを遊びたくて買った。

ゲント役の蕨野さんがメタルギア好きっぽくてめっちゃ嬉しい。

じゃあいこう、俺はウルトラマンが好きだ。


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ウルトラマンブレーザー

第11話『エスケープ』

キモい色合いが良い。

ド直球にエスケープな今回。良くも悪くもエスケープ。

全体的に見ると次回に向けた「溜め」の回ではあるのですが、キチンと新怪獣ゲバルガを魅力的に描いてくれていますし、これまでの流れを汲んだエピソードなので見応え抜群。これまでゲントに無茶ぶりしてきていた長官も実は上から圧を掛けられていたという構造はすげー面白かったです。

重そう。

ブレーザーという存在。多くの視聴者が予測していた通り、三年前の大事故にてゲントと遭遇していましたね。ここ数回ゲントと噛み合わない挙動を見せていた為、かなり不安に思われている様子。前回の動向がどちらの所作によるものか明言しなかったのは非常にグッド。素敵です。僕の見立てだと第7話のニジカガチ戦などの描写から予想して「どんなに被害が出ようと死ぬよかマシだろ」がブレーザーのスタンスなのではないかなと思っていますが、それってゲントの職務と微妙に噛み合ってなくて、地球防衛隊の隊長って立場は「決してそうは言えないけど地球の為なら最悪死んでくれ」だと思うんですよね。だから力の行使に齟齬が出てくるのも当たり前というか。Zの時もハルキとゼットに齟齬が生まれていましたが、13話のカネゴンを通して相互理解していたので、やはり言語というコミュニケーション手段は偉大です。ブレーザーとも会話できてたら楽だったのにね。※書いてるの13話放送後なので答え合わせは既に行われてますが見逃してください。

楽しそう。

宇宙電磁怪獣ゲバルガ! ソフビではほぼ可動しないのでそういう怪獣だと思っていたのですが実際はかなりフレキシブルなヤツでした。生物は脳から電気信号でうんぬんかんぬんと聞きかじっていたので、そんな奴が電磁パルスでEMPとか撃っちゃダメだろ!と久々に怪獣の脅威を肌で感じてワクワクしてました。こういった不条理さが怪獣の魅力なのでしょうね。ただ、素の戦闘力自体は大したことなさそうなのもかなり面白い。ニュージェネの11、12話に出てくる中ボスといえば攻撃力!耐久力!みたいなところあるじゃないですか。こいつ結構弱くてEMPさえなければアースガロンにさえ負けそうだった。でも特殊能力ひとつでブレーザーさえも撃退してしまうこのパワーバランスが堪らない。ブラックピジョンしかり、円盤生物しかり、目がイってしまっている怪獣は超強いと言われてきましたが、今回も例に漏れず。

 

アースガロン。今回は相当頑張った方だと思いますが、ゲバルガがクセ強いから避けられてしまうという不憫枠。可哀想で可愛い。前回燃え尽きてしまっていた肩のMod.2はさも当然のように復活。あれなんだったんだろうね。

まだまだ元気なゲバルガを前に逃亡してしまったブレーザー。それを見た人々に募る猜疑心。何故ブレーザーは戦わずに去ってしまったのか。ゲバルガのEMPを打ち破ることができるのか。前半戦集大成の次回に続きます。


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何故彼らは出会ったのか。

何故彼らは戦うのか。

何故今、此処にいるのか。

何も恐れることはない。

さあいこう、明日を掴むために!

次回『いくぞブレーザー!』

今までで一番よかった!#10『親と子』

ねむい。どれだけ寝ても、眠いのである。

 

さ、やりましょ。ウルトラマンが好きなので。


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ウルトラマンブレーザー

第10話『親と子』

素晴らしい影絵。

定期的にある考えさせられる回。普段より「考えろよオイ」という圧が強い。

見たことがあるだとか、よく擦られるテーマだとかオタクはほざいていますが、本当に大切で、本当に届けなきゃいけないメッセージというのは似通った内容になるとしても繰り返していいと僕は思っています。だって対象は未成熟な子供たち。5年も見てくれない可能性がある。来年には仮面ライダーに惚れ込んでいる可能性もある。伝えなきゃいけないことは今すぐ描くべきなんです。少なくとも僕はそう思っているから、今回の話も比較的フラットに見られたかな、と。

 

テーマは「怪獣は必ずしも殺さなければいけないのか」です。僕の意見で言うと「殺すべき」です。生き物を慈しむ心は確かに必要だと思うけれど、あくまでその心も人間が中心のモノであるはずです。生活圏を脅かさない場所に住まわせるのが大前提の話でしょう。わざわざ山に探しに行って熊を殺せとは言わないが、人の味を覚えてしまったり、人里へやってきてしまった熊は、残念ではあるものの殺処分されてしかるべきだと思います。今回のブレーザーだって、地中に埋めることで解決しましたが……また出てきたらどうしましょう。もう一度埋める? 今度は殺す? その線引きは誰がどんな責任を掲げて決めるのでしょうね。

ここウケる。

再来したときにもし誰かが死んでしまって、その身内はブレーザーの判断を許せるのでしょうか。僕のハマっている漫画「呪術廻戦」でも「自分が助けた人が別の誰かを殺したらどうする?」と言及されています。負えない責任なんて最初から負うものじゃない。僕はそう思っている。死んだ人間の責任ってどうとればいいのかな。俺にはわからん。そもそも赤ちゃんデマーガが地中で生きていけるのかすらわからない。生態知らんし。もし酸素が必要であれば地中で窒息死しているかもしれませんね。今回たまたま、偶然、奇跡的に温厚なデマーガが現れて、子供を守ることだけに注力していたからギリギリ成立しています。もしゲントの妻や子供に被害が及ぶようなら躊躇なく殺したんじゃないでしょうか。まあむしろ、そうでなければ異常だと思いますが。

 

とかく大切なのは考えること。既定路線をそのまま鵜呑みにしてしまってはいけませんね。家族で見る番組として最適解だと言わざるを得ない。神。ゲントの息子がスカッとジャパンに登場するやたら視点の鋭いガキみたいなこと言ってて笑ってしまいました。いやまあ間違ったことは言ってないけども。

超好き。

ブレーザー。僕の好きなレッキングロアーみたいな吼える技がまあかっこいい! クリスタルが燃えるように輝いていたのも超クール。ブレーザー好きだなぁ。

今回のミソはもう一つ。デマーガを殺そうとしたのと、止めたのと。どちらがブレーザーでどちらがゲントなのかというのがなかなか面白い。正直いってどちらにも殺す理由はあるし、守ってやる気持ちもある。ここを明言しないのが良いつくりだなと感心してしまいました。アースガロンの目がいつものようになっていないのは明確に悪として描いたからと監督がおっしゃっていましたが、まあそこもボカしてほしかったかもな。言わないことで描けることがある。小説版のダイナで正体を描かれてしまったのも僕は好きじゃない。創作物とは面白いものですね。


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降着する宇宙電磁怪獣ゲバルガ。

アースガロンも太刀打ちが出来ず……

そんなとき、ブレーザーとゲントはどう戦うのか。

次回『エスケープ』

ありがとう#9『オトノホシ』

ツブコンとかEXPOとか色々ありますね。

生きていきたい理由があるって素晴らしいことです。

これからの日々に感謝していきましょう。

特に書くことがなかったので中身のないことを書きました、ごめん。

じゃあいきましょう、ウルトラマンが好きです。


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第9話『オトノホシ』

その旋律が魅せるのは。

名作。超名作。毎週更新していく最高潮、今回も見事に達成です。素晴らしい。

 

アンリメイン回でゲントはあんまり関わってこないやつ。近年チラホラ見かける、過去作ありきの話ではあるものの、単体としての完成度が非常に高いタイプのお話です。音楽をベースにしているエピソードなのですが、言語を介さずとも楽しめるコミュニケーション手段としてのアプローチをしてくれていたのが印象的でした。いい。ベリーグッド。最高。対話がテーマの本作において最適解のつくりであると思います。多くを語らないその切れ味も堪りませんね。ゲントの登場は最低限ながらも、それ故に隊長の器を示すことに成功しており、これがなかなかニクイ。

このフォルムよ。

セミ人間の演出がすごかった。ウルトラQを思わせるモノクロの世界で描かれた彼らの生き様は音楽に出会うことを彩を得るのです。なんと甘美で残酷な描写でしょうか。地球の文化に惹かれてしまうことは即ち禁忌。57年前のセミ人間のように処刑されなかっただけいいのかもしれません。それどころか結末のビターな雰囲気に対し、実状的にはハッピーエンドに近いと思います。あの世界の日本が異星人に対してどういった動きを見せるかは不明ですが、チルソニアの円盤に処刑されたり、ブレーザーに貫かれる心配がなくなった以上、生き延びることができる可能性はかなり高いと思います。それでいて、また今度コンサートをして、その場にアンリがいてくれたら本当に素晴らしいことです。人と寄り添おうとするセミ人間のことを、ブレーザーなら必ず守ってくれることでしょう。そういう意味では物凄くほっこりするお話ではあったのですが、幕を閉じると同時に特殊EDに入る構築には唸らされました。斬新、という意味ではなく、「それを土曜朝の子供向け番組でやっていいのか」という驚きと感動。この話の為につくられた数々の楽曲もまたとんでもないクオリティで、毎日この話のことを考えてしまうくらいの余韻に浸れました。至福のひととき。

 

ガラモン。なんか昔からガラモンが好きだった。どう見ても合理的じゃない腕のつくりとか。生物の見た目でロボットであることにも言及されていて嬉しかったし、何よりブレーザーをも圧倒してくれたのが最高だった。謂わば最古のロボット怪獣であるガラモンが最新のロボット怪獣であるアースガロンに正面からぶつかっていって勝つという至高のシチュエーション。それも、超音波みたいな技を持っていたとはいえ、アースガロンを突破したのはただのたいあたりのみ! 軽くて異常に硬いチルソニア合金の設定がしっかり活きていて感動しました。口から緑のよくわからない液体を垂れ流すところなんてもうね、俺まで涎垂らすとこだったよまったく。リスペクトに満ちたお話でした。この話見た後ウルバトのジオラマ触ったり怪獣ファームでガラモン育てたりしちゃったもんね。興奮しっぱなしの30分。

閉幕。

ブレーザーは前回習得した新技レインボー光輪でガラモンを圧倒!と思いきやそんなことはなく。二つに分けて長時間切り裂くことでようやく撃破出来ました。ブレーザーのその応用性は毎回見ていて飽きないので嬉しい配慮です。スパイラルバレードが正面から打ち破られたのってガラモンが初だよね、ニジカガチのときは光線と相殺だったし。とんでもねえ戦闘だった……色々と……。

アンリが大切な人を撃てたのには前回前々回でゲントやテルアキが教授を撃っていたというのも関係していそうなのが非常にビター。上に立つ者の姿勢を学んでいるということ自体は喜ばしいですが、それでも、やはり切ないものです。


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ゲントと子供、そして妻。

怪獣と子供、そして人。

次回『親と子』