父さん──!#14『四次元狂騒曲』
マジでクソほど体調が悪い。
腹痛いし目治らんし。
ちょっと聞いてよ本読みにくくなってた。
これだけは隠しようもなく、本当に、悲しい。
活字を追えない俺に多分意味はない。
さあやってこ!!!
『ウルトラマンZ』
第14話『四次元狂騒曲』
『ウルトラマンZ』第14話「四次元狂騒曲」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 14 -Official-
これさあああああああああああああ感動しちゃった。
Zでベスト回かもしれない。毎回更新されてる。
初代ウルトラマン『無限へのパスポート』をリスペクトした映像表現が巧みになされている回なんですが、ネタ回ぽく見えるのは気のせいです。何故なら初代のブルトンが俺にとっては非常に怖い怪獣だったからです。めちゃくちゃ理不尽な攻撃してくるかんね。戦闘シーンでは自衛隊の人たちがありえないくらい死んでる超怖い回です。
科特隊のメンバーが右往左往する姿がコミカルに描かれていたように、ストレイジのメンバーもみな翻弄されるわけですが、今回のキモは『行きたい場所』です。
『場所』といえばウルトラマンオーブの『忘れられない場所』が記憶に新しいでしょうか。ガイがブルトンに襲われたとしたならルサールカのマガゼットン戦に到達する──なんてこともありえたかもしれませんね。
『行きたい場所』といっても、ブルトンの場合は『行きたくない場所』も示してくれているんですよね。初代のときは無秩序の理不尽でしたが、今回はルールのある理不尽でした。どちらが正しいということもなく、ただ予測できない狂気がブルトンなのです。
俺たちの頭で理解出来たら怪獣じゃあないね。
ブルトンは初代ウルトラマンを繰り返し見ていた自分にとっては特別な怪獣だったりして。令和の時代に復活した奇跡に万歳ですね。去年のギマイラに続いて嬉しい復活が続きます。満足度が高い。ギマイラギャラファイ2で80と戦うしね……。
それはいい。
今回はやはりどうしてもハルキとその父の話にフォーカスが当たってしまいますよね。リアルタイムで見ているときも変な声が出ました。物語の構成として非常に魅力的というか巧みというか……。確かに11話キャッチボールのシーンでは妙な間がありました。しかし当時の俺は幼少期ハルキが転んで父が手を差し伸べるというカットを撮影するための流れかと思っていたんですよね。突然いなくなってしまうことの前兆でもあるのかと。しかしその間には意味があった!! ここで悪いことを言うのですが、Z2話の特訓シーンがよくわからないっていう風に当ブログで書いたんですねかつての僕。細々とした面で微妙に描写が下手な印象のある作品だったので、その間もそういう類のものだと勝手に納得していました。騙された。最高。ごめんなさい。
父と話すシーンは敢えて表情がアップで撮影されていました。
ハルキの隠しきれない憧憬や感情が素敵でしたね……。生放送で田口監督が仰っていましたが、大袈裟に見えるほどの嗚咽を呑み込むシーンがあったからこそ良く映えたものでした。11話から引っ張り続けたハルキの悩みをどういった形で回収するのか気になっていたのですが(多分みんなも気にしてたと思う)、期待を大幅に上回る演出に度肝を抜かれました。ここ下手したらヘイト稼ぐゾーンになってたってレベルでハードルの高い難所になってた。満点以上の回収でしょう。ブルトンという不条理に対する解像度の高さや解釈の柔軟さ。吹原さんの手腕に敬意を表します。
握手をしたあとのことをみなさん覚えていますでしょうか。父は幼少期ハルキと掌を合わせ、大きさ比べをするのです。
あまりに尊く、あまりに儚いシーンです。青年がハルキであると気付いた父は何を感じたのでしょうか。命に惑うだけならば、その答えが欲しいのなら今を生きる自分に聞けばいい。涙をこらえて問いかけたハルキの様子を見れば自身が存命でないことくらい賢明な彼ならわかること。だから覚悟していたのでしょう、だからハルキと妻を逃がすとき、「また会える」そう告げたのです。
できないことは望まない。できる範囲で手を伸ばす。ここまでは予測できた展開でした。『救えなかった者のことを忘れない』。これがハルキの心に大きく刺さり、再起させるきっかけとなったのです。
ブルトンは生命ぽくないし倒すのにためらいないやろっていう邪推は良くない。俺の感動を返せ。
ここについては無限にその素晴らしさを語れるんですが、ライトなブログを目指したいのとおめめの限界が近いので我慢します。
ガンマフューチャーVSブルトンという夢の対戦カード!!
よくわからないけど壮絶な雰囲気が漂っているのが素敵ですね。ブルトンにスーツがあると明らかになったときからずっとやってほしかったのでめちゃくちゃ嬉しい。ありがとうスタッフのみなさん。SEも耳なじみのあるものばかりで五感をフルに使って楽しめました。ハルキの再起があってからのこの戦闘はすっきりしたというのもあって気持ちが良かったですねぇ!
ベータスマッシュも久しぶりにパワフルなボディで大活躍!
存在を忘れかけていたランスアローで投擲してからはアルファエッジで撃破!!!!
キングジョーもゼットを助けるために奮闘してくれたりしてくれて本当に良かった。
ストカスにヘイトが溜まらないようにハルキの悩みに繋げるという構成も今考えてみるととても難しいことだったと思うのですが、見事に達成してらっしゃいますね。
DX玩具も売れてるという報告を各所から聞いているので嬉しい限り。
ジャグラーもストレイジを守るためには動くようですし、トイレに行くような笑えるシーンもありました。対するカブラギはブルトンを操っていましたから、一話でゼロを隔離したのは意図した作戦だったのかもしれませんね。キングジョー回から思っていたけど笑いのツボがよくわからん。それが怪獣ぽくていい! ジャグラーとカブラギの関係性も面白いですねぇ…………。
兎にも角にも素晴らしいお話でした!!!
今日は此処で終わり!!
不条理が遺したのは至高最低の『無』。
暗闇に包まれた宇宙に吹き荒れるのは一筋の光。
邪悪を貫く黄金の嵐が立ち上がる!
次回『戦士の使命』
グリーザに負けるな!!!
【ウルトラマンZ】『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』第14回「スパークドールズ劇場Z」-公式配信- "Ultraman Z & Zero Voice Drama" episode 14
ねぇこれ聴いた!!?!?!?!?!?!?!?!?
聴いてないなら聴いて来いよ今すぐ!!!!!!
さいっこう。
スパークドールズ劇場って俺の青春時代のやつらですからね。
まさかこんな形で帰ってくるとは思ってなかった……。
感動しちゃった……。
Zのボイドラで最も好きです。泣きそうになったわ。
おかえり、サンダーダランビアとブラックキング。
また列伝時空に行ける日がくるといいね。